転職活動に励む方へ。一次の書類選考を通過し、いよいよ始まる二次の面接試験への対策をしておきたい。
しかし「新卒の頃の面接と何が違うの?対策は?」と不安をもつ方も多いことでしょう。
そこで、これから紹介する ”実際に面接の場で用いられる質問” と ”回答のポイント”を押さえておきましょう。
事前に準備し、何度もシュミレーションをして対策しておくことが結果に繋がります。
初心に戻って面接を知ろう
そもそも「面接」とは何か?それは企業が応募者のことをより知ることを目的に行われています。つまり、応募する人がただ自分の意思や考えを主張するためのものではなく、企業側が「企業にとってふさわしい」「一緒に働きたい」と思える人材か判断する場になります。
・聞き手の目を見て話す
・表情は明るく、姿勢は正す
・間を空けながらゆっくり&はっきり話す
以上の3点を意識するだけでも面接官に好印象を与えることができます。最近ではオンラインの面接も増えているので、
より聞き取りやすいスピードや目線に配慮しましょう。では、次に面接を突破するために具体的な質問を解説していきます。
押さえておきたい!対策必須な質問
面接までの時間が限られていて準備が難しい。そんな時でも、以下に紹介する質問は最低限覚えておいて欲しいものになります。実際の面接を想定し、あらかじめ受け答えを用意しておけば、落ち着いて面接に臨むことができるでしょう。
解説する質問は以下の通りです。
1.自己紹介
2.転職理由
3.志望動機
4.長所と短所
5.自己PR
6.逆質問
ここからはそれぞれの質問について、面接官の意図を踏まえながら受け答えのポイントを見ていきましょう。

1.「自己紹介をお願いします」
基本の質問といえば「自己紹介」です。面接の冒頭を飾る自己紹介では面接を受ける人物の第一印象や、もっているスキル、人柄などが見られています。時間は1〜3分程度にまとめて、自分の名前とこれまでの職歴を簡潔に紹介し、最後は志望動機に触れると意欲が伝わるでしょう。
自分のスキルや実績に触れておくと、面接官の興味を惹きつけることに繋がります。また、面接に招いてもらったお礼も併せて伝えることで印象がアップします。自己紹介の基本的な構成は下記の5つの流れが大切です。
①挨拶(お礼)
②氏名と略歴(どんな職種を何年経験したか)
③強みと実績
④入社意欲
⑤結びの言葉(例:どうぞよろしくお願いいたします)
2.「転職の理由(または退職の理由)は何ですか?」
新入時と違う質問といえば ”転職と退職の理由” があります。面接官が聞く理由としては、「企業にとってプラスな人材に
なるか」「長期に定着してくれる人材になるか(同じ理由ですぐに辞めないか)」を判断するためと考えられます。
中には”本音を伝えて入社してからも後悔のないようにしたい”と考える人もいます。しかし、ありのままの本音を伝えて
しまうことでただの愚痴のようになってしまい、ネガティブな印象をもたれてしまう恐れがあります。
たとえマイナスな理由であっても、ポジティブにとらえられるような表現に変換して伝えることで企業側に良い印象を
与えることができるでしょう。
ポジティブにとらえる理由の例
・休む間がない程の激務だった
⇒自身のキャリアを考えた上でインプットに使える時間が必要だと考えた
・決められた範囲の仕事しか求められない
⇒将来を考えてスキルアップ・キャリアアップを図りたい
・人間関係がよくなかった
⇒連携をとって、互いに意見を言い合える環境で働きたい
⇒個々で仕事をこなし、効率を重視できる職場で活躍したい
特に「人間関係」を転職理由にする場合、面接官に「応募者自身に問題があるのではないか」と思われてしまうリスクが
あります。入社後の自分をイメージしながら、決して愚痴や悪口にならないように気を付けて慎重に言葉を考えましょう。
ポジティブにしようと無理に理由を考えすぎると、面接時に違和感が出てしまいやすい上に、緊張して上手く話せない
ケースも多いため、自分の言葉で伝えられるように整理しておきましょう。
3.「志望動機をお願いします」
ここでは、面接官は「自社の分析がしっかりできているか」「応募の熱意」を見ています。他社にはない魅力や強みを分析
した上で、明確な理由や自分が活躍するビジョンを伝えると応募の本気度や長く働ける人材であることをアピールできます。
特に気を付けることは ”応募書類に書いた内容をそのまま言わないこと” です。面接官はすでに書類に目を通している
ため、ただ同じことを話すだけでは熱意が伝わらず何のアピールにもなりません。応募書類の内容から逸脱しないことを
意識しながら、深堀りしていくイメージで伝えていきましょう。
4.「あなたの長所と短所を教えてください」
この質問では、面接官の意図として「応募者が自社の社風に合っているか」「自分を客観視し、具体的に言語化する能力が
あるか」が挙げられます。他の質問に比べ、比較的軽視する方が多いですが、意外なことに、長所と短所を重要視する
企業は多くあります。
前職での経験も踏まえながら、あらかじめ自分はどのような人材か整理しておくことが大切です。どのような強みや伸びしろがあるのか自己分析をしておくとよいでしょう。また、長所と短所の多くは対をなしています。
短所も考え方次第では長所となるため、以下の変換例を参考にして自分に合った言葉を導き出しましょう。
短所から長所への変換例
・流されやすい⇒柔軟性がある
・感情的になりやすい⇒情熱的
・諦めが悪い⇒粘り強い
・マイペース⇒人の意見に流されない
・負けず嫌い⇒向上心が強い
・せっかち⇒仕事が早い
・心配性⇒計画性がある
・飽き性⇒好奇心旺盛
・楽観的⇒ポジティブ
・神経質⇒几帳面で丁寧
・単純⇒素直
長所と短所は、いかに自分が企業にとって有能な人材かをアピールするためのものになります。「家族の仲が良い」
「好き嫌いがない」などの趣旨から外れた回答はもちろん、面接を受ける企業や職種の求める性質とは逆らうものだと
企業研究をしていないと思われてしまうので気を付けましょう。
5.「自己PRをしてください」
面接官が自己PRを聞く理由は「入社後どのように活躍し、見込みがもてるか」をイメージするためです。募集職種に
当てはまる経験やスキルをもっていることをアピールしながら、企業に貢献していきたいという意欲を示しましょう。
より良い自己PRにするためには、前職での実績や、その成果を得られるまでの具体的なエピソードを取り入れると
よいでしょう。どんな職種であれ目的達成力は大きなアピールポイントになります。
話す際のポイントは、質問に対して”結論を先に述べる”ことです。例えば「私の強みは〇〇です。具体的には…」という
流れで、はじめに結論を簡潔に伝えてから、今まで経験したことや取り組んできたことの詳細へ繋げるようにしましょう。
6.「何か質問はありますか?」
面接の終盤に聞かれる可能性の高いものが「質問はありますか?」という ”逆質問” です。面接官が逆質問をする理由は
「コミュニケーション能力を確かめる」「面接者の疑問や不安を解消する」などです。逆質問に関しては、『最終面接官の質問対応秘訣!転職面接の逆質問びっくりシーンパターン』にもポイントをまとめておりますので、是非ご参考になさってください。
終盤ということもあり、面接官の印象度が変わる影響の大きい質問ともいえるでしょう。回答を準備する際に特に
気を付けるポイントは以下の4点です。
・企業のHPにかかれているような調べれば分かる内容は言わない
⇒準備不足だと思われても仕方ありません。企業を周到にリサーチしておきましょう。
・面接の会話で既に出たことを繰り返さない
⇒聞く力や理解力が不足しているというマイナスな印象を与えてしまいます。
・給与や勤務形態、福利厚生は聞かない
⇒仕事への興味関心が薄いと思われてしまいます。
・「質問はありません」とだけ言う
⇒NGではありませんが、せっかくアピールする機会がもったいないです。
質問がない場合は、入社後の意欲や能力に触れて自分をアピールしたり、入社意欲を
示したりして最後に面接官に良い印象が残るよう意識しましょう。
さらに入社後に後悔しないためにも、自分が面接を受けて塔のがいる企業に対しての疑問を質問しておくのがおすすめです。質問が思いつかない場合はハッキリと『ない』と返答することによって、ハキハキとした印象を与えることができます。
まとめ
今回は転職時の面接で聞かれる質問5つについて解説しました。質問のバリエーションは様々ですが、基本的に聞かれる質問は決まっていますので、ポイントを押さえつつ自信をもって面接に臨んでください。あなたの転職の成功を祈っています。