40代の女性の転職活動を成功させるには?求められるものや選考基準を解説
40代で転職を決意する女性はいろいろな理由から少なくなっています。20代から30代では今後の伸び代や成長性が重視されますが、40代となってくるとこれまでの経験やスキルによる即戦力が求められる年代となります。
40代からの転職活動を成功させるコツや企業から求められるもの、選考基準について解説していきます。
40代女性が転職を決意する理由は?
40代の女性が転職を決意する理由としてよく上げられるのは大きく二つです。
「家族の介護や看護が必要となった」
「給与アップ等待遇面の理由」
「職場の人間関係や風土」
家族の介護や看護が必要となったため、異動がなく安定して働ける仕事を求めたり、ワークライフバランスのよい仕事を探す人が多いです。また、給与アップ等の待遇面の向上を理由に転職される方も一定数いらっしゃいます。年齢を重ねると出費や必要経費が増えてくるため、よりよい報酬で働きたいという気持ちが強くなるのかもしれません。さらに40代女性だけではありませんが、やはり転職理由としてよくあげられるのは職場の人間関係や風土に関する部分となります。
40代女性の転職活動の際に求められるものとは
40代の女性が転職活動の際に、選考で求められるものは以下に上げられるものです。具体的にどのような内容が求められているのかを詳しく解説していきます。
・マネジメントスキル
・専門性のある知識
・業務経験や実績
マネジメントスキル
最近では、ワークライフバランスを重視する社員が増加しており、管理職になりたくない人が増えています。
厚生労働省の調査でも、61.1%もの非管理職の社員が「管理職に昇進したいと思わない」と回答しています。同調査では、管理職になりたくない理由として「責任が重くなる」「やるべき仕事が増え、長時間労働になる」「部下を管理・指導できる自信がない」というような回答がされています。(出典:平成30年版 労働経済の分析(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/18/dl/18-1-2-3.pdf)「厚生労働省調査」より一部引用)
そのようなトレンドの中で管理職経験のある人材は、非常に貴重です。自社で管理職を育成できない会社は中途採用で管理職のポジションを補おうとするからです。このような経緯でマネジメントスキルのある人材は企業から求められる傾向が強いです。また、管理職経験がないからと言って落ち込む必要はありません。チームメンバーを取りまとめたことや新人の教育係となったこと等もマネジメント経験につながる経験となりますので、自分の経験を一度洗い出してみましょう。役職についていることだけがマネジメント経験と認められるわけではありません。
専門性のある知識
誰にでもできる作業的な業務ではなく、特定の知識を必要とする専門性ある仕事ができる人材は企業から求められています。専門性が高い仕事として、思いつくのは医療職、介護職、士業とされる法律職、エンジニアのような技術職が浮かびがちですが、このような仕事以外にも専門性が高いとされている仕事はたくさん存在します。例えば以下の職種は専門性が高く汎用性のある職種と言えます。
・総務
・人事
・経理
・貿易事務
・金融営業等高度な知識を伴う営業職
・マーケティング職
このように、会社が変わっても必要とされる共通のノウハウがある仕事は専門性のある知識がある仕事と言えます。皆さんのこれまでの業務内容でも、自社だけでなく他社でも通じる経験となるものはないか今一度、じっくり考えてみましょう。
業務経験や実績
40代での転職活動は社会人経験が長い人材となるので、これまでの就業経験の中で「どのような実績を残したか」が非常に重視されています。
例えば「支店の売上を前年比20%アップさせた」「業務の仕組化を行い作業効率を30%向上させた」のように具体的に数字に落とし込んで実績をアピールする必要があります。「社内表彰をされた」「社内ランキングで上位を獲得した」等の目立った華やかな功績である必要はありません。これまで自分が行ってきた業務の中でどのような実績をあげたかじっくり考えてみましょう。
40代女性の転職活動の際に準備することは?
世代を問わず、転職活動の際にの準備は下記の点にそって行う必要があります。特に40代女性が注意すべき点を踏まえて、必要な準備を解説していきます。
次のポイントをおさえて、転職活動を行うようにしましょう。『40代女性の転職を成功させる、転職ポイントは何?』でも40代女性の転職成功へのポイントを解説しておりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
・現職中に転職活動を行う
・これまでのスキルや自分の人間性を見直す
・これまでの人脈を活かせないか考えてみる
・数多く応募し転職活動に注力する
現職中に転職活動を行う
世代や性別問わずに、重要なことですが特に40代の転職は一度空白期間となってしまうと次の勤め先が見つかるまで、空白期間が長期化してしまう恐れがあります。
40代は年齢的にも、家族や自身の生活にお金がかかる時期となりますので、金銭的な面からも現職に在籍したまま、転職活動を行うようにしましょう。
給与をもらいながら転職活動をできるので、慌てて妥協した会社に就職することが防げます。
また、面接官からも現職中の方が「計画性がある人物」という印象になりやすいです。
病気や家族の事情などやむを得ない場合は仕方ないですが、なるべく現職中に転職活動を行うようにしましょう。
これまでのスキルや自分の人間性を見直す
転職活動をするうえで、自分の周囲の人に、自分の特性や強みや弱みについて、意見をもらうようにしましょう。
自分だけで自己評価を行うと偏った評価となってしまう可能性があるからです。
周りの人に頼ることで、自分では思いつかなかった強みや弱みを発見できるかもしれません。
また、これまでの自分の経験や習得した知識が今後応募する求人にどういう面でつながってくるのかをしっかり関連性を考えておくようにしましょう。
人間性も大きな魅力となるので、見落とさず自分のアピールポイントを探すようにしてください。
これまでの人脈を活かせないか考えてみる
これまで関わってきた人脈が今回の転職活動で活かせないかを考えてみましょう。
既に信頼関係がある人と仕事を取り組むのは、とても安心感がありますし、一からのスタートとなりません。
例えば、過去の取引先や尊敬できる上司・同僚に就職先を紹介してもらえないか検討してみましょう。
人脈もあなたがこれまで培ってきた財産です。大切にしつつ、活用できるものはしっかりと活用するようにしましょう。
数多く応募し転職活動に注力する
20代や30代の時と同じくらいの活動量では、なかなか転職先を決められないかもしれません。どうしても日本の現状では若年層の転職採用の方が活発だからです。
興味がもともとある業界だけでなく、視野を広げて多くの求人へ応募することが転職を成功に導くコツとなります。
これまでのスキルや経験に自身がないが転職したい人におすすめの職種
自身のこれまでのスキルや実績に自身がない方にもおすすめの職種があります。
業務での経験だけでなく、人柄もご自身の立派な強みです。
40代の女性は人生経験が豊富でコミュニケーション能力が優れている方がとても多く、それを活かせる職種となっています。
・ブライダルスタッフや飲食店の接客
・一般事務
ブライダルスタッフや飲食店の接客
女性特有の細やかな気配りや、これまでの人生経験にもとづくコミュニケーション能力を活かすことができます。
ご自身の経験をもとに業務に取り組めるので、経験がなくとも、即戦力として採用され、活躍することが可能です。
一般事務
競争率が激しく人気が高いのが難点ですが、一般事務もこれまでの人生経験や調整力などのコミュニケーションスキルが活きる職種です。
営業員とお客様の間に立って納期を調整したり、資料作成を行ったり、一般的なビジネス経験があれば十分に活躍できる余地のある職種です。
まとめ
40代女性が転職の際に、企業から求められていることや、成功に導くためのコツを解説していきました。
新しいチャレンジは期待に旨が膨らむものですが、しっかりと現状を把握し、失敗とならないよう事前準備を怠らないように臨みましょう。
これまでのあなたの豊富な人生経験がきっと活きる転職先が見つかるはずです。
家族や周りの人もうまく頼りながら、焦らずじっくり転職活動に臨んでみてください。
