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転職における最終面接の通過率は?通過率を高めるポイントを知ろう!

転職 最終面接 通過率
この記事で解決できるお悩み

・転職の最終面接の通過率はどれぐらい?
・何をすれば面接の通過率は高くなる。

転職は人生の節目です。前職を退職して新たな環境で働く決意をする人は増加しています。一歩踏み出し、応募から一次面接二次面接に通過、最終面接にたどり着いたものの油断はできません。最終面接だから、落ちないだろう・・・と安心している方も多いのではないでしょうか。この記事では就職における最終面接の通過率や、その通過率を高めるポイントご紹介します。面接準備にまだ不安がある方は、『【面接準備】転職の面接で聞かれること6選』などをご参照いただき、基本的な面接知識をしっかりと自分のものにしておきましょう。

目次

最終面接の通過率はどのくらい?

最終面接の通過率はどのくらい?

転職における最終面接の通過率は一般的に50%前後です。もちろん企業によって大きく差があるため、全員合格する場合もあれば、全員落ちる場合もあります。応募時の面接回数、時期、採用人数などの応募状況によっても通過率は変化するため、参考程度に考えてください。

最終面接は「顔合わせ程度」「ほぼ内定が出る」と思っていませんか。顔合わせ面接になる理由は、一部の採用担当者が強く推している、一次二次面接担当の現場の判断に任せる方針であることなどです。最終面接も選考の一部です。油断せずに挑むことが大切です。新卒採用ではまとまった人数が採用されますが、それに対して中途採用では、限られた人数しか採用されません。前職の経験、退職してまで応募に至った思い、即戦力になるかといった点から選考されます。社会人経験がある中途採用に求められるレベルは高いと想定されます。

最終面接の目的とは

最終面接の目的とは

最終面接の多くは、役員、社長、部長などの経営層が行います。経営層ならではの視点で最終面接が進みます。アメリカの経営学者ヘンリー・ミンツバーグが、経営層について次のように述べています。

組織の経営者は大きな3つの役割を持ち、細かく分類すると10の少し細かく分類された仕事がある。

【大きな3つの役割】

  1. 対人関係
  2. 情報伝達
  3. 意思決定

対人関係

儀式代表者

法律上、形式上責任を担う存在となり、ある団体や階層の顔となる。

リーダー

企業全体や部門のトップとなり、メンバーのパフォーマンスをマネジメントする。

外部接触

社外の関係者とのコミュニケーションを担い、効果的なネットワークを築く。

情報伝達

モニター

企業や業界の内部と外部の環境変化を監視する。

周知伝達役

社外の人に向けて、組織のことを発信する。

スポークスマン

メンバーや上層部に有益な情報を提供する。

意思決定

変革を起こす起業家

新しいアイデアを創造し、組織の変革と創造の担い手となる。

障害処理者

想定外の障害が起こった際の責任者となる。

資源配分者

組織内の人的リソースや財務的リソースなどを適切に配分する。

交渉者

組織内で発生した重要な交渉の責任を負い、指示を出す。

以上を踏まえて、経営者視点の面接では以下のような目的があると想定されます。

  • 人物像を見極める
  • 相性を判断する
  • 入社意思、志望度の確認

人物像を見極める

会社に採用されることは、組織の一員として認められることを意味します。その会社が作り上げてきた文化に馴染むこと、経営方針や上司の指示に率直に従うことができるかという点から応募者の人物像を判断します。身だしなみやビジネスマナーといった基本からも応募者の評価が行われます。立ち振舞いが堂々としている人は目を引きますよね。見た目の印象も相手に影響を与えるということです。

相性を判断する

会社の基盤を作り上げてきた役員、社長と共感できることも重要です。会社の意思決定をする者と共感できることは、求める人材であることを判断する1つのポイントです。会社の将来を見据えて一緒に仕事をしたいと思われる人は、相性が良いと言えるでしょう。

入社意思、志望度の確認

「どれほど入社したいか」「我が社でなければだめか」等の最終確認をすることは、入社後のミスマッチの防止に繋がります。入社後すぐ辞めてしまったり、他の企業から内定が出て辞退しないかを懸念されます。もちろん「どうしても入りたい」という曖昧な表現では、志望度の高さは伝わりません。そのように思う理由と入社後のビジョンを明確に述べることで、志望度の高さを伝えられるでしょう。

最終面接の内容は

最終面接では、一次面接や二次面接での一般的な質問をより深く問われます。知識や専門性についても引き続き問われますが、最終面接では会社の基盤を作り上げてきた役員、社長ならではの視点で質問の深掘りをされます。

・自己紹介(職務経歴)
・志望動機
・アピールポイント
・転職を考える理由
・この職種の志望理由
・入社後やりたいこと

以上のような一般的な質問に対して、「なぜ弊社でなければならないですか」「なぜ〇〇ではダメなんですか」「〇〇との違いは何だと思いますか」などと、具体的な回答を求められます。

最終面接の通過率を高めるために

転職の最終面接を通過するために、押さえるべきポイントはいくつかあります。質問の意図を理解し、対策することで最終面接の通過率が高くなるでしょう。押さえるべきポイントとして以下のものを取り上げます。

  • 理解度
  • 発言の一貫性
  • 方向性の一致
  • 円滑なコミュニケーション

理解度

会社の中心的な役割である社長や役員は、会社の情報を理解するために企業研究できているかを確認したいです。会社事業、内容、方向性など、目標や経営戦略を立てている面接官に対して、会社の方向性に合う人材であるとアピールすることが重要です。

対策として、企業ホームページの確認が必須です。応募時から何度も見ているホームページですが、最終面接に際してさらに理解を深めることが重要です。ここで企業ホームページの確認の仕方をご紹介します。

企業ホームページ確認の仕方

  • IR情報

IRとは、Investor Relationsの略で、企業の詳しい情報を知ってもらうための活動です。IR情報から売上高、経営利益などの財務状況や経営方針について詳しい情報を得られます。

  • 会社概要

代表のあいさつ、企業理念、沿革、従業員数、資本金などが掲載されています。

代表の挨拶から経営者の価値観や目指す方向、考えが分かります。印象に残った言葉を面接に取り込むの効果的です。企業理念は企業の軸となるため、社員の方向性に統一感をもちます。日常でも印象に残る企業理念を目にしているのではないでしょうか。沿革とは、その企業の歩んできた歴史です。どんな変化があり、改革してきたかを知ることで、企業理念や強みに繋がると考えられます。

発言の一貫性

選考を通して、同じ質問は多く登場します。自身の発言に一貫性が必要です。面接官は質問内容や、その質問に対する答えを書き留めています。ブレずに芯のある答えになっているか、その場の思いつきの答えではないか等を確認するため、回答の整理が必要です。

方向性の一致

どれだけ能力が高く、熱意ある応募者だとしても、会社の方向性と一致していなければ採用は難しいでしょう。応募者1人だけの入社後の姿ではなく、組織全体としてイメージできなければ意味がありません。組織として行動し発展を目指す中で、応募者の能力がどう活躍するかがポイントです。

円滑なコミュニケーション

最終面接では相手の質問意図に沿った回答であるか、つまり、相手の視点で物事を話すことが重要です。即座に明確な回答をすることで応募者の印象も良くなります。また、質問に対して気が利く質問が出来れば、場が盛り上がるでしょう。「この人を詳しく知りたい」「一緒に働いたら楽しそうだ、活躍するだろう」と経営層が思えば通過率も上がります。組織で仕事をしていく中でも、相手の視点で物事を考えることは重要です。選考の際からその点を意識して準備しておくとよいでしょう。

最終面接の逆質問で差をつける

「何か質問はありますか?」と面接官に逆質問を受けることがあります。「特にありません」と答えるより、十分な理解度があることや意欲をアピールできる質問を考えてみましょう。面接官が印象に残った逆質問には次のようなものがあります。

  • 御社ではどのような方が活躍していますか?
  • 入社した際、私の課題になる点はどのような点だと思われますか?
  • 配属部署の強みと弱みについて教えてください

これらの質問から、応募者の熱意を感じられます。どんな人が活躍しているか、を知ることで、入社後自身も活躍したいという意欲が感じられます。同様に、現時点の課題を理解し入社前に改善しようという積極性から、向上心を感じられます。入社後のイメージが具体的であり好印象です。また、企業研究では分からなかった配属部署の現状を把握することで、入社までの時間を有意義に使うであろうことがイメージできます。

  • 私の経験・スキルを活かして活躍できる仕事でしょうか
  • 中途採用で入社する人材に一番期待されていることは何ですか
  • 中途入社で活躍されている方は、どんな仕事をして、どんな成果をあげていますか
  • 入社するまでに身につけておいた方が良い知識などはありますか
  • こんな得意分野もありますが御社で活かすことができますか
  • 現在、資格の取得を目指していますが、仕事で活かすことはできますか
  • 今回募集の職務内容に加えて、こうした仕事も経験したいと考えていますが、将来的に関わっていける機会はありますか

本人の「ここで働きたい」思いが感じられ、採用者が今後を想像しやすくなる質問です。期待することに適した人材になりたい、そのためにすべきことを自ら知り行動できる応募者だと感じます。後半4つの質問は、これまでの選考でアピールしきれなかった点を伝えることで、志望度がより高いことが伝わる質問です。

逆にNGと感じた逆質問もあるようです。「競合企業に対しての戦略」といった難易度の高い質問は、自身がの考えを先に述べる必要があり、逆に深く質問をされ考えが浅はかだという印象を与えることもあります。一見、好印象を与える質問のようにも思えますが、入念に準備をした上でできる質問です。また「福利厚生や待遇」に関する質問よりも、仕事内容や会社の現状など、この場でしか聞けない質問を積極的に行うことが逆質問のポイントです。基本的なことですが、社員の人数や経営方針など自分で調べれば分かる質問をすることもNGです。企業研究の深さが肝になりますので、自身の考えを踏まえた質問を目指してください。

まとめ

就職における最終面接の通過率や、その通過率を高めるポイントについてご紹介しました。一歩踏み出した転職のゴールも間近です。前職の退職から、ここに至るまで多くの苦労があったと思います。「私たちの会社に来てほしい」と思わせるアピールができる最後の場です。このチャンスを生かすことができるようにぜひ参考にしてください。

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著者

転職エージェント会社の代表。金融機関で約10年勤務(日本、ヨーロッパ、アジア)の後に起業。得意なターゲット層は20代〜40代の証券、銀行、M&A仲介、マーケターが得意分野。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅建士。

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