転職活動の第一歩である履歴書を書こうと思っても、「どこまで書けばいいかわからない…」「就職活動の時と同じでいいの?」「趣味や特技は書く必要はあるの?」と分からない事がたくさんで、なかなか進まない方も多いのではないでしょうか。
また、転職活動時は「働いてるから時間がなかなかとれない」「家に帰っても自分のことをする時間がない」という悩みもありますよね。実は転職活動時に履歴書へ時間をかけるのはもったいないのです。転職活動時は、履歴書の他にも企業研究や面接対策、職務経歴書を作成する必要があります。特に企業研究や面接対策はかなりの時間を要します。
そのため、履歴書は時間をかけず作成し、企業研究や面接対策などに時間をあてましょう。
書類選考の通過率が気になる方は、『転職の書類選考の通過率はどのくらい?年齢別に解説!』にて詳しく解説しておりますので、こちらもチェックしてみてください。
本記事では、上記のようなお悩みをお持ちの方に向けて、すぐ書ける転職用履歴書の選び方から書き方、ポイントをお伝えしていきます。
転職時の履歴書のポイント
転職活動時の履歴書を書く際に、どこまで書いたらいいの?と悩む方も多いと思います。履歴書を書くポイントは”あくまで「端的」に「経歴」だけ書くこと!”です。「志望動機や自己PRは書かなくていいの?」と感じた方もいらっしゃるかと思いますが、転職活動時の志望動機や自己PRは、職務履歴書に書くため履歴書には経歴のみを書けば問題ありません。
履歴書の選び方
JIS規格の履歴書を選ぶ
履歴書の種類は様々ありますが、転職活動時にはJIS規格と書かれている履歴書を選ぶのが一般的です。「JIS規格」とは「日本工業規格」のことで、JIS規格の履歴書は、厚生労働省が推奨しているフォーマットの履歴書です。必要最低限の項目が入っているため、何を書けばいいの?と迷っている方におすすめです。購入できる場所は、コンビニや書店などで購入できます。また、近年はPCでの作成用に大手転職エージェント等のホームページからもダウンロードできるため、是非検索してみてください。
履歴書のサイズはA4またはB5
履歴書のサイズは、企業からの指定がなければ、履歴書のサイズはA4またはB5どちらでも構いません。資格や免許の情報が多い方、学歴や職歴が比較的多い方はA4サイズがおすすめです。逆に、資格や免許の情報が少ない方、学歴や職歴が少ない方はB5サイズがおすすめです。自分にはどちらがあっているか分からない方は、どちらも作成してみて見栄えの良い方を選びましょう。
履歴書の作成方法
指定がなければPCで作成する
履歴書の作成は手書きの方が良いのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、企業からの指定がない場合は、PCでの作成をおすすめします。PCで作成するメリットは、文字間隔が揃い読みやすいことや、印刷するまで修正がきくこと。また、手書きで書く時の「きれいに書かなくては。」「間違ったらどうしよう。」という心配もありません。そのため、PCでの作成をおすすめします。PCで作成する際は、フォントや文字の大きさは揃えるように注意しましょう。
履歴書の書き方
ここからは、履歴書の各項目について書き方や注意点を説明していきます。ぜひ手元に履歴書を用意して一緒に記載していきましょう!
日付
履歴書の日付欄は持参する日、もしくは郵送する日を記入します。作成日ではないため、作成日を記入しないように注意が必要です。次に、元号と西暦はどちらでも構いませんが、後の学歴・職歴欄や資格欄等と合わせ、履歴書全体で統一することが必要です。また、提出する日付によって変更する必要があるため注意です。
氏名・住所・連絡先
氏名や住所、連絡先は企業との連絡に使用する大切な情報です。誤字脱字がないように正確に記入しましょう。また、ふりがなのつけ忘れに注意します。ふりがなと平仮名で書かれている場合は平仮名で書き、フリガナとカタカナで書かれている場合は、カナカナで書くのが一般的です。
学歴・職歴
学歴・職歴は正確に記入しましょう。働いていない会社名を記載したり、派遣社員での雇用だったのに正社員で記載するなど嘘の記載はNGです。また誤って記載してしまっても、学歴詐欺や職歴詐欺になりかねません。前もって正確な名称を調べておくことが必要です。また、年月欄は履歴書全体で西暦もしくは元号を合わせるようにしましょう。
記入時は、まず一行目の中心に学歴と記入します。二行目から、卒業した高校から記入することが一般的です。例えば、東京都立〇〇高等学校 卒業と記入します。次の行に大学や専門学校の入学、卒業を順に記入します。ここでのポイントは、下記3点です。
①学校名は省略しないこと
例えば「高校」ではなく「高等学校」と記入します。学科の名前など長くても省略しないようにしましょう。
②中退をした場合は途中退学と記入すること
③浪人や留年は記入する必要はないこと
これらに気をつけましょう。
学歴を書き終えたら、学歴の最終行から1列空けて、行の真ん中に職歴と記入します。一般的な書き方は、1社につき2行使います。まず、1行目に株式会社△△ 入社と記入し、2行目に一身上の都合により退職と記入します。全ての職歴を書き終えたら、次の行に現在
に至ると記入し、さらに次の行の右側に以上と記入します。
学歴・職歴欄に入りきれないという方も多いのではないでしょうか?学歴・職歴を書く欄は限られているため、入りきらない方は次の方法で、解決しましょう!
①入社と退職を1行にまとめて記入すること
例えば、1行目に株式会社△△ 入社と記入し、2行目に一身上の都合により退職と記入していた場合は、1行目に株式会社△△ 入社(20xx年y月 一身上の都合により退職)のように、1行にまとめて記入すると行の節約になります。
②現在に至ると以上を同じ行に書くこと
一般的な書き方ですと、現在に至るで1行、以上で1行と2行が必要ですが、1行目にまとめて書いても問題ありません。また、あと1行足りない!という場合は、現在に至るを書かずに、職歴の最終行の右端に以上と記載すれば問題ありません。
免許・資格
免許と資格欄を記入する際は、まずは、免許を記入します。そして、その後に資格を記入するのが一般的です。免許や資格は正確に記載するようにしましょう。この時も年月欄は、履歴書全体で西暦または元号を統一しましょう。
趣味・特技
趣味と特技欄は面接時に質問されることも多くあるため、空欄は避けることが無難です。趣味や特技は正直に記入して構いませんが、たくさん書きすぎると趣味や特技に没頭する人だという印象がついてしまう可能性があります。そのため、2から3個に絞ることをおすすめします。週に何回やっているかなどの頻度も補足で記入すると面接で注目され、話が弾みやすくなるケースもあります。
本人希望欄
本人希望欄は、「貴社の指定に従います。」と記載するのが原則です。しかし、希望の職種等がある場合は、その旨を記載して問題ありません。希望をたくさん書きすぎると、条件に当てはまらないと書類で落とされる可能性もあるため、注意が必要です。本人希望欄に書く際は相手にこれを書いた時にどう思われるかを考えて書く必要があります。相手の立場になって考えれば自分の要望ばかり書くというのはないという考えです。
証明写真
証明写真は、相手に第一印象を与える大切なものです。いい印象を持ってもらえるように、次の点に気をつけて撮影を行いましょう。
①身だしなみに気を使うこと
繰り返しになりますが、履歴書の証明写真は第一印象を与える大切なものです。男性の場合は、髭をきちんと剃っているか。前髪が目にかかっていないか。スーツは黒色もしくは紺色であるか。シャツのボタンも止め、ネクタイを締めているか。を確認すると良いでしょう。女性の場合は、前髪が長い場合は表情が分かるように、前髪を止めたり分けたりしているか。化粧品は濃すぎないか。すっぴんではないか。スーツは黒色もしくは紺色であるか。スーツの中のは白のシンプルなものか。を確認しましょう。
②姿勢や表情に気をつけること
姿勢はピンと正し、表情は口を閉じて微笑みましょう。
③写真屋さんで撮ってもらうこと
証明写真の機械や自撮りをしても問題ないですが、やはり写真屋さんでプロの手を借りるのが一番です。値段は張りますが、PCなどに取り込めるサービスもあるので、是非調べて見てください。
ここまで、すぐ書ける転職用履歴書の選び方から書き方、そして、ポイントをお伝えしてきました。時間がないからと後回しにしてしまいがちな履歴書の作成ですが、思っていたよりもシンプルでかつ簡単にかけるということがお分かりいただけたかと思います。本記事があなたの履歴書作成の手助けになれば幸いです。
