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転職できるのは何歳まで?

転職 何歳まで

採用に年齢制限を設けることは法律で禁止されていますが、若い世代の転職は有利です。

中高年が積極的に転職する現代社会では、ある程度の年齢になると、「今の仕事をずっと続けていけるの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。年齢に対する不安や疑問は、転職を考えるときに頭を悩ませがちです。

転職を始める年齢が気になる方はぜひ読んでみてください。

目次

転職できるのは何歳まで?制限は?

一定の条件を満たした場合を除き、年齢によって応募者の合否を判断することが法律で禁止されているためです。ただし、他の考慮事項により、年齢も選択に影響を与える可能性があります。

転職に年齢制限はないが若い方が有利

従業員が若いほど会社に貢献できる年数が長くなり、そのメリットがトレーニングのコストを上回ると企業が考えているためです。

このように、企業は研修費用を重視しますが、十分な実績のある同種の職種に転職する場合、年齢は関係ないです。

転職成功者の平均年齢

総務省の「労働力調査」で、転職に成功した人の数です。

転職成功者数(万人)

15~24歳 54

25~34歳 66

35~44歳 55

45~54歳 52

55~64歳 42

どの年齢層にも転職成功者が多いことがわかります。

25~34歳代が大半を占めていますが、55~64歳代のシニア層も転職に成功している方が多いです。

性別別 |転職年齢の違い

転職に成功した男女の結果です。

男性の転職者数(成功、万人)

16~24歳 24

25~34歳 29

35~44歳 22

45~54歳 20

55~64歳 23

女性の転職者数(成功、万人)

16~24歳 29

25~34歳 37

35~44歳 33

45~54歳 32

55~64歳 18

各年齢層の割合は、男性と女性でほぼ同じでした。しかし女性の場合、特に50代女性の転職成功の割合が低いことが分かります。『50代女性の転職が大変なのはなぜ?その理由について徹底解説!』では、50代女性の転職事情について解説していますので、こちらも併せてご参照ください。

女性の場合、妊娠や出産などのライフイベントで離職する人が多いですが、統計によると、一定の年齢に達すると転職が難しくなるという傾向はないようです。

早めの行動が正社員への道を開く

○○歳は転職できないと法律で定められているわけではありません。若いうちに行動することをお勧めします。

一方、非正規雇用であれば、年齢を重ねてもチャンスを得られる可能性があります。

35歳までに転職?

「35歳キャリア限界説」とは?

転職に限界があるという35歳の説は、人材が豊富で年功序列が当たり前だった時代に生まれた。

この時代は定年まで働くのが一般的で、キャリアアップを考えると35歳での入社は時間が足りないと言われています。

しかし、長期にわたる少子高齢化により、日本では20代だけでなく35歳以上の中高年層が不足している企業が増えています。そのため、やりくりできる中高年向けの求人も多いです。

35歳からの転職可能性

35歳からの転職は、年齢層によって企業に求められる経験やスキルは異なります。

いかに即戦力として企業に認めてもらえるかがポイントです。これまでの経験やスキルを武器に新しい仕事を探すだけでなく、効果的なアピール方法を見つけてください。

30歳以降は年齢よりもスキルが重要

慢性的な人材不足に悩む企業が増えている今日、年齢よりもスキルが重要です。

また、一社一社に人生を捧げる気運も薄れてきています。そのような状況では、将来のために経験とスキルを身につけることが重要です。キャリアパスを明確にして考えましょう。

業種の違いによる転職時期

例えば、中高年労働者の転職成功数は、同じ職種に転職する傾向があります。特に管理職対管理職など、ミドル世代にマッチする職種の場合、無理なく転職できる人が多いです。

一方、未経験の職種では20代の若者が選ばれやすい傾向にあります。

特にエンジニアやデザイナーなど、専門知識やスキルの習得に時間がかかる職種は、未経験転職が難しくなります。

年齢問わず転職しやすい業種の特徴

慢性的な人手不足の業界

ポータブルスキルが活かせる業界

これらは主に、一般事務、顧客サービス/販売、販売、配送などの専門性の低い業界に適用されます。また、規模の拡大に伴い多くの人員を必要とするベンチャー企業も対象としています。

転職を検討している方におすすめの業種紹介

それぞれどんな特徴があるのか、転職のおすすめ理由をまとめました。

転職を考えている方は是非読んでみてください。

IT産業

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、インターネットを介したサービスやプログラムの需要が急速に拡大しています。その結果、IT業界全体の業績が向上し、求人数も増加しています。

未経験者歓迎のお仕事が多いので、転職にもおすすめです。

また、実力主義の業界なので、資格取得など自己研鑽に励めば、年齢に関係なく昇進・昇給が期待できます。

医療産業

医療業界は需要がゼロになる可能性は低いのでおすすめの転職先です。

特に、医療事務や介護福祉士、医療機器販売などの職種では、無資格・未経験者向けの求人が多数あります。

無資格・未経験者向けのお仕事であれば、入社後の資格取得をサポートしてくれるケースも多いです。その結果、手に職をつけて潰せるのがアドバンテージと言えます。

介護業界

介護業界も医療業界と同様に常にニーズがあり、特に現代の高齢化社会においてその需要は高い。

介護業界は大変な仕事のイメージが強いですが、近年は政府からの支援を受けている企業も多いのが特徴です。収入や福利厚生は充実している傾向にあります。

製造業

製造業は多岐にわたりますが、未経験の方には特に工場のライン作業がおすすめです。

中でも大企業は収入や福利厚生が充実しており、残業時間が少ない傾向にあります。

また、コロナ禍により製造業にもIT化の波が一気に押し寄せました。

そのため、職場環境を改善している企業も増えています。

運輸業

運送業界では、EC市場の拡大に伴い、宅配便のニーズが急速に高まっていますが、トラックドライバーの高齢化や人材不足などの課題を抱えています。

そのため、求人数も多く転職もしやすいのでおすすめです。

急速に発展している産業であることに加え、労働環境の整備も進んでいる国であり、今後の可能性が期待できます。

年齢別の転職時期と置かれている状況

実務経験3年未満の転職

第二新卒の場合、中途採用に比べて専門的なスキルを求められない場合があります。

しかし、新卒で入社してから転職までの期間が短すぎると(入社半年など)、「根気がないのかも」「我慢できないのかもしれない」など、ネガティブなイメージを持たれてしまいます。

どのように受け取るかは、採用する会社や面接官によって異なるので一概には言えませんが、最初の会社で3年近く働くことができれば、上記のような不安を抱かずに就職活動を進めることができます。

25歳から29歳までの転職

「新しいことに挑戦したい」「今の職場は向いていないと感じた」など、さまざまな気づきがありました」

25歳から29歳までの転職者はかなり多いです。

しかし、自分の価値をより高い価格で会社に売り込みたいのであれば、現職で実績を上げてからの面接で有利になります。

特に同業他社への転職や異業種同業の場合は、現在の仕事ぶりから入社後も一定の活躍が期待できるので、強みです。

30~34歳での転職

30~34歳で転職をお考えの方は、早めに就職活動を始めることをおすすめします。

年齢が上がるほど求められるスキルが高くなるからです。

例えば、20代とは違い、30代の転職では「管理職経験」や「役職に就いているか」を重視することが多い。現在管理職の方は焦る必要はありません。

35歳から39歳までの転職

雇用主は年齢が上がるほどより高い年収を提示しなければならないことが多くなり、その年収に見合うスキルを持っているかどうかにかかわらず、採用プロセスはより厳しくなります。

ただし、「現在部長として働いている」「大人数をマネジメントした経験がある」「管理職の経験がある」などの場合は、年齢に関係なく内定が決まる場合があります。

35歳以上の転職は「マネジメント経験の有無」が大きく影響することを知っておこう。

40歳以降の転職

40歳以上の転職の場合、主に管理職から管理職への転職が中心です。転職サイトからの応募で採用できる求人は非常に少ないです。

これまでのマネジメント経験を活かし、自分に合ったお仕事とマッチングする転職エージェントのご利用をおすすめします。

まとめ

「何歳から転職できるか」などの制限があるなら、それはNOです。

中高年世代でも転職に成功した人はたくさんいます。

しかし、年齢が上がるにつれ、企業に求められるハードルも高くなっていくのも事実です。だからこそ、慎重に検討した上でキャリアを選択することが非常に重要です。

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著者

転職エージェント会社の代表。金融機関で約10年勤務(日本、ヨーロッパ、アジア)の後に起業。得意なターゲット層は20代〜40代の証券、銀行、M&A仲介、マーケターが得意分野。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅建士。

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