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転職をするときには健康診断が必要?タイミングや注意点についても解説!

転職 健康診断

現在転職活動中の方や転職が決まった人の中には「転職が決まったら健康診断は必須なのでは?」「健康診断はどのタイミングで行けば良い??」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、会社から健康診断を指示されたらどうしたらいいのか、それはいつやることなのか、また受診する際には何に気をつけたらいいのか詳しく解説します。転職活動をしている人は必見です!
健康診断以外の転職に向けた流れに関しては、『転職するにはどうすればいい?転職活動の流れを解説!』にて紹介しておりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

◯この記事のまとめ

・転職が決まったら健康診断は必須

・契約社員でも健康診断に行く必要がある場合がある

・費用は企業が負担してくれる場合としてくれない場合がある

・診断結果の提出期限1ヶ月前には受診しておくのがおすすめ

転職が決まったら健康診断にいく必要がある!

転職先の企業から内定をもらって、いよいよ正式に転職が決まったら、健康診断を受ける必要があります。

健康診断を受けるには、雇入後に企業が指定する病院へ行きます。基本的には業務開始前に健康診断を済ませるように指示されることが多いです。

もし3ヶ月以内に健康診断を受診していて、その結果が手元に残っているなら、その結果をそのまま提出できる場合があるので、担当者に確認してみましょう。

目次

そもそもなぜ健康診断に行く必要があるのか

企業の健康診断は「雇入時」と「1年に1回」のペースで健康診断を受けることが労働安全衛生について定めた規則第43条によって定められています。

企業は労働者の健康状態を把握しておく義務があり、もし労働者の健康に何か異変があったら、企業はそれ相応の対応をする必要があります。

このような理由で、転職が決まると、企業から健康診断結果の提出が求められるのです。

ドライバーや運送業などの肉体労働を伴う仕事がある企業では、適正診断も兼ねていますね。

そのため、現在転職活動をしている方は、健康診断は受診する必要があるため、転職先の企業から内定をもらっても、健康診断の受診を指示されない場合には、必ず自分から問い合わせてみてください。

契約社員でも健康診断に行く必要がある場合も

「健康診断は正社員が受けるもの」

というイメージがあるかもしれませんが、実は契約社員やパート・アルバイトでも、健康診断が義務付けられる場合があります。

労働安全衛生について定めた規則第43条によれば、「常時使用する労働者」も健康診断の受診が義務付けられています。

この「常時使用する労働者」には正社員以外の労働者も含まれており、具体的には「1年以上雇用する予定で、週の労働時間が正社員の4分の3以上」の労働者のことを指しています。

そのため、この条件を満たす人であれば、契約社員やパート・アルバイトであっても、健康診断を受診する必要があります。

「自分は正社員じゃないから受ける必要はないんだ!」と決めつけず、企業の方に自分は健康診断に行く必要があるのかどうか、しっかり確認を取りましょう。

健康診断の費用は自腹?

健康診断にかかる費用は、保険の対象外です。そのため、10,000円前後必要になります。

自腹となると意外と痛い出費ですが、実はこの費用を負担してくれるかどうかは、会社によって異なります。

雇用した時に健康診断を受診させるのは企業の義務なので、基本的には企業が負担してくれることが多いですが、そのような決まりがあるわけではありません。

そのため、一部企業が負担してくれたり、場合によっては全額自己負担となってしまう可能性もあります。

「健康診断の費用負担してくれないっておかしくない…?」

と思う方もいるかもしれませんが、法律的には何も問題はないので、注意しておきましょう。

企業が費用を負担してくれない場合であっても、経済的に厳しかったり、その他の理由がある時は、事情を話せば、会社が担してくれる可能性もありますよ。

転職の際の健康診断のタイミングは?

ここでは、転職の際に健康診断を受けるタイミングについてご紹介します。

特に診断結果の提出期限は、かなり重要なので必ず確認しておきましょう。

働き始める前に受けることが多い

健康診断の受診を指示されるときは、基本的に働き始める前が多いです。

実際に働き始めてから企業が定める医療機関で受けることもありますが、ほとんどの場合は、業務を開始する前に健康診断を受けに行く必要があります。

基本的には、特に医療機関の定めはありません。その場合はお近くの医療機関で受診するのがおすすめです。

健康診断の費用を全額負担することになった場合は、できるだけ安いところで受診しても何も問題はありません。

提出期限の1ヶ月前には健康診断を受けよう

健康診断の受診を指示されたら、期限の1ヶ月前には健康診断を終えておきましょう。

診断結果の受領は、基本的に受診から2〜3週間かかるため、余裕を持って1ヶ月くらい前には健康診断を受けておくのがおすすめです。

どうしても提出期限に間に合いそうにない場合は、即日で検査結果を出してもらえる医療機関もあるので利用を検討してみましょう。

その場合は、受診する医療機関が以下でご紹介する「転職の際の健康診断に必要な項目」に対応しているかどうかを必ず確認してください。

それでも提出期限に間に合いそうにないとわかったら、その時点で転職先の企業の担当者に連絡してください。

転職の際の健康診断に必要な項目

ここでは、転職の際の健康診断で受診する必要がある項目を簡単にご紹介します。

必要な項目は、労働安全衛生について定めた規則第43条によると以下の通りです。

◯既往歴(過去に罹った病気や手術、治療について)および業務歴

◯自覚症状や他覚症状の有無

◯身長、体重、腹囲、視力、聴力

・身長は20歳以上で医師が検査しなくても良いと判断した場合は省略可能。

・胸囲は以下に該当し、かつ医師が検査しなくても良いと判断した場合は省略可能。

1. 40歳未満の人(35歳の人を除く)

2. 妊娠中の女性など、その腹囲が内臓脂肪の蓄積を反映していないと診断された場合

3. BMIが20未満の人

4. BMIが22未満で、自ら腹囲を測定し、その値を申告した人

◯胸部エックス線

◯血圧

◯貧血検査

◯肝機能検査

◯血中脂質検査

◯血糖検査

◯尿検査(尿中の糖および蛋白の有無)

◯心電図検査

◯その他企業が指定した項目

必要な項目はたくさんあるので、難しくてよくわからない場合は「法定雇入時健診」に対応している医療機関で健康診断を受けることをおすすめします。

健康診断はどれぐらい時間かかる?

ほとんどの場合、健康診断は1時間ほどで終わります。

ただ、2〜4月は新卒の雇入時の健康診断が行われていることが多く忙しくなるため、時間がかかる恐れがあります。

可能ならばその時期は避けたいところですね。

健康診断を受ける際の注意点

ここでは、健康診断を受診するときの注意点について2点ご紹介します。

念のため、必ず確認しておきましょう。

健康診断は空腹時に受ける

これは転職の際の健康診断に限ったことではありませんが、健康診断は「空腹時」でないと検査できない項目があるため、前日から食事ができないまま検査を受ける必要があります。

そのため、健康診断当日は何も食べないようにして、前日の食事もできるだけ脂っこいものや消化に悪い食べ物はあまり食べないようにしましょう。

また、お酒やタバコも控えた方が良いです。特にお酒は、血中のアルコール濃度が高まってしまうため、検査結果に影響を与えてしまう可能性があります。

タバコも同様に、血圧検査などで引っかかってしまう可能性があるので控えましょう。

その他、医療機関によって定められている規則があったら、必ずそれに従うようにしてください。

診断結果は原本を提出する

基本的に、健康診断結果は原本を提出することになります。

企業によっては「医師の押印がある場合」コピーでも良いとされる場合があるので、転職先の企業でそれが認められるかどうかを確認しておきましょう。

転職の場合、健康診断の結果が複数枚必要になることは滅多にありません。

そのため、転職先の企業から結果の提出を求められたら、手に入れた結果の原本をそのまま提出しましょう。

まとめ

転職の際の健康診断は「雇い入れ時の健康診断」として、企業から義務付けられているため、必ず受診する必要があります。

診断結果の受領には、2〜3週間かかることが多いので、健康診断を指示されたら、期限日の1ヶ月前には受診を済ませておきましょう。

提出期限に間に合いそうにない場合は、即日で検査結果を発行してくれる医療機関を探すか、すぐに企業の担当者に連絡してくださいね。

3ヶ月以内に健康診断を受けている場合は、その結果をそのまま提出できるので、合わせて確認しておきましょう。

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著者

転職エージェント会社の代表。金融機関で約10年勤務(日本、ヨーロッパ、アジア)の後に起業。得意なターゲット層は20代〜40代の証券、銀行、M&A仲介、マーケターが得意分野。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅建士。

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