書類選考は通らなくて当たり前。意外でしたか?実は転職における書類選考の通過率というのは50%以下なんです。もちろん転職先の会社が同業種なのか異業種なのかで変わりますが、年齢も選考基準の比率としてはかなり大きいんです。
そしたら、どうすれば選考に通りやすくなるのか、本当に50%も通過するのか?こんな風に思ったこと、一度はありますよね?実際私も転職する際に選考が通らず焦った時期がありました。
そこで今回は、書類選考の通過率をみていきますが、20代〜50代と年齢によって企業から求められることはもちろん違いますし、それぞれの年齢毎の強みも一緒にご紹介します。
この記事では年齢別の書類選考通過率・転職後、年齢毎に求められること・年齢毎の強みといった順番でご説明します。自分の年齢や経験を活かす転職を成功させるために、ご一読ください。
年齢毎の通過率
まず年齢毎の通過率についてご説明いたします。一概には言えませんが、比較的年齢が若いほど異業種であっても通過率は高くなる傾向にあります。それでは各年齢毎の傾向を見ていきましょう。
20代30代の通過率
20〜30代の通過率は、5割が目安と言われています。最も転職者の割合が多いと言われているのが、この年代です。職場の不満を改善するためや、将来の展望に向けて新たな道を開拓するというチャレンジャーなど、転職の理由は様々です。
ただ、昨今は人材不足に悩んでいる企業も多く、特に中小企業は柔軟に適応できる若い人材の獲得を目指して、日々職場環境の改善などに取り組んでいるようです。この世代の採用はスキルや経験よりも、仕事に対する熱意があるかなどポテンシャルを重要視する傾向が強いですね。
異業種への転職であっても通過率は40〜50代よりも比較的高くなります。その理由は上記の通りポテンシャルを認められ、採用後の活躍に期待をされるという点が影響しています。若ければ採用した後も長い期間、今後を担う重要な人材になりますからね。
40代50代の通過率
40〜50代の通過率は3〜4割が目安と言われています。これは、20〜30代とは逆でポテンシャルよりも即戦力として企業が採用を考えているからです。マネジメントスキルや年齢に見合った経験の有無など採用の条件はより厳しくなります。
異業種への転職はより厳しくなり、企業は豊富な経験があったとしても他業種からより同業種の経験者を求めているからです。この辺りも20〜30代の選考とは採用する企業側の考えが大きく違いますね。
通過率についてのまとめ
年齢が上がるにともない、通過率も下がることが分かりました。世の中の転職者は20〜30代が多く、昨今では人材不足の影響もあり転職者を一から育てたいという企業も増えてきているため、異業種であろうと若い世代の通過率が比較的高くなっているんですね。
逆に40代〜50代の通過率が下がる原因は、企業が求める条件が多くなるためです。マネジメントスキルの有り無しや、年齢に相応しい経験とスキルを持ち合わせているのかなど、より厳しく選考がおこなわれています。
年齢が上がるにつれ、第一関門である選考を通過するために、様々なサービスを活用することが必要になるでしょう。また、自分自身が何を経験してきて、その経験を今後どう活かしていくのかを考えることも大切ですね。
転職後、年齢毎に求められること
年齢毎の通過率が低くなる理由はご理解いただけたかと思います。20代の転職者にマネジメント能力は求められませんし、逆に50代の転職者にはフレッシュさは求められませんよね。それでは年齢毎に求められることをより深掘りします。
20代30代に求められること
まずこの年代にはスキルや経験というものが求められることが少ない傾向にあります。もちろんスキルや経験が有れば尚良しとは企業側も思っていますが、それよりも今後活躍が期待できるのか、馴染むことができるのかというポテンシャル面を重要視される傾向が強いです。
20〜30代の採用に関しては企業も今後を担う若手を獲得したい気持ちが強く、真面目に長く働いてくれるのかどうかを気にしています。最近はスキルや経験を得たら転職するという考えの人も少なくなく、人材の流出を防ぐために企業も日々努力をしていますからね。
40代50代に求められること
40代〜50代に求められることは、年齢相応のスキルや経験を持ち、採用後に即戦力として活躍ができることです。20〜30代と比べると、どうしてもアドバイスを聞く素直さや柔軟さに欠ける人が多くなる年齢層でもあり、企業としても採用後に育てるという考えはあまり持っていません。
逆に言えば、スキルや経験をもつ人材を企業は必要としているわけですから、自身の経験を活かせることをアピールできれば引く手数多の人材になれるということです。
年齢毎に求められることについてのまとめ
年齢が上がるにつれて、よりスキルや経験を重要視されること、逆に年齢が低いほどスキルや経験ではなく今後に期待が出来るポテンシャルが重要視されることをご理解いただけたかと思います。
企業が求めていることに対して正しく理解をしていれば、履歴書に記載する内容も他の応募者とは一味違うアピールができるようになりますよ。
年齢毎の強み
それでは最後に、転職を成功させる上で重要になってくる年齢毎の強みと弱みについて解説します。ここまでは求められることに焦点を当てましたが、それだけでは何をアピールすればいいのか分からないという方も多いと思います。
ですので求められることと、自分の年齢の強みを理解して書類選考を通過するためのアピールをできるようにすることが大切です。それでは年齢毎の強みを深掘りしましょう。
20代30代の強み
20〜30代の強みは、今後も長く企業に勤められるという点です。採用時点では能力不足だったとしても、人材育成により企業が求める人材に育てるための時間をかけることが可能ということですね。
40代50代の強み
40代50代の強みについては、幅広いスキルや経験があれば求められる人材になるという点です。そのため、転職の回数が多くてもスキルや経験があれば気にする事はないと言うことです。
年齢毎の強みについてのまとめ
年齢毎の強みについてもご理解いただけたかと思います。20〜30代はポテンシャルや素直さといったスキルや経験を求められないという強みがありますし、40〜50代は経験やスキルがあれば転職回数は逆に幅広い環境を知っている強みとなります。自身の強みがまだ明確に分からないという方は一度自分の強みについて振り返ってみてはいかがでしょうか。『転職の自己分析をしよう!』では、自己分析のポイントを解説しておりますので、こちらもチェックしてみてください。
具体的に何をするのか
ここまでの説明で、何が大切なのかは理解していただけたと思います。ただ、具体的に何をどうすればいいのか、そう思っていませんか?そんな方のために筆者の体験を元にいくつかアドバイスをします。参考程度に取り入れてみてください。
シンプルに伝える
文字で全てを伝えることはまず無理です。それに、あれもこれも書こうとすると、ぐちゃぐちゃになって余計に読みづらくなります。なので、若ければ真面目でやる気があること、ベテランであれば活かせる経験を簡潔に書くべきです。
また、転職先の仕事内容をしっかりと調べましょう。案外求人情報のみを確認して、それ以外は特に調べずに応募する人が多くいます。会社のHPがあれば実績や沿革などを調べ、志望動機で触れるのも他の応募者と差をつけることができますよ。
関係なさそうな資格でも書いてみる
意外じゃありませんか?異業種への転職だとせっかくとった資格も無駄になると思っている方もいるかもしれませんが、そんなことありません。資格を取るほど真面目に取り組んだ証拠になりますし、話のネタ、あなたに興味を持ってもらうきっかけにもなりますからね。
取得難易度が低いものもたしかにあるかもしれません。しかし、最低限勉強や講座を受けるといった努力をしなければ取得できないはずです。一見関係ないと思う資格も書いてみましょう。
とにかく気になるところに応募する
採用フローは、その後に1度や2度の面接を経てゴールインとなります。一回話を聞いてみるかくらいの感覚で応募してみることも大切です。
全体を通したまとめ
いかがだったでしょうか?今回は転職時の書類選考の通過率について解説しましたが、そもそも通過率が50%以下だということで、安心した方も多いのではないしょうか。また、年齢毎の求められること、強み弱みもざっくりですがご理解いただけたかと思います。
自分に求められることを理解して、強みを活かす方法を考えることが第一関門を通過する鍵です。特に異業種への転職となると、更に前職の経験をどのように活かすことができるのかを考え、文字で伝えることが重要になってきますね。