「何か聞きたいことはありませんか?」。この質問を受け「どう答えたら正解なのか・・・」と戸惑うことがないようにしっかりと準備をしておきましょう。『転職での最終面接時の質問と回答、逆質問の要点』では、逆質問の要点を解説しております。こちらも併せてご参考にしてください。
逆質問はビックな機会!!
これは企業に向けてアピールできる最大のビッグチャンスです。相手からの質問に淡々と答えることは必要ですが、逆質問は自分が相手の事を知りたいです。とアピールすることができる大チャンスなので大切にしましょう。
逆質問は本当に必要?
この人は大丈夫だろうか?
気を付けるべき点として、ホームページやSNSをチェックしているのは良い事ですが、他の企業と合わせてたくさん応募している場合、情報が混ざってしまうことです。自社ではない話をされた場合は、情報の整理ができていないという悪い印象が付いてしまうため、気を付けるようにしましょう。
応募者の質問力を見ている
質問力の高い人は「コミュニケーションスキルがあります。
ですから、企業から求められる資質の1つである質問力を身につけ、挽回できる可能性があるのです。
注意点としては、挽回できる可能性があるものの、それまでの経過で面接官の興味を削いでしまっているならしっかりと好印象を積み重ねていくようにしましょう。逆質問を最後の採用の一押しとして捉えておくのがおすすめです。
想定質問はいくつ準備するの?
10個ほどは準備しておいた方がいいでしょう。
違った方面から似たような内容の話になってしまうことも十分にあり得るので、これくらい準備しておいた方がいいでしょう。
面接官がすでにした話を重複してしまうと「話を聞いていたのか?」と思われてしまう恐れもありますよね。そんな時の為に様々な切り口から質問を考えておきましょう。
実際の面接中にする質問は、3つあれば十分です。
絶対に質問してはいけないこと!
1.「なにもありません。」
逆質問は自分をアピールするまたとない機会です。
この回答は避けるようにしてください。「わかりやすく説明頂いたのでありません。」と伝えると好印象を与えることが可能です。
2.自信がないことが伝わってしまう質問
過度に自信があるように見せるのもよくありませんが、自信のなさを感じさせる逆質問もまたNGです。
例えば「前の職場では人間関係が上手くいかず、悩んでいたのですがこんな私でも大丈夫でしょうか?」
質問としては大袈裟ですが、あくまで面接官の立場に立って考えれば会社に貢献する人材かどうかを測る上でマイナスになることは一目瞭然です。
3.簡単なサーチとすぐわかること
これは辞めましょう。
4.イエスノーの質問
はい、いいえで終わってしまうような質問も避けましょう。
ロジックを組んだ論理的質問をする必要があります。
5.全然無関係の質問
・いじめはないのか、・ノルマはあるのか
そんな不安ももちろんあると思います。
ですがそれを聞いてしまうと「この人は会社の業務よりも条件の方に惹かれているだけなのでは?」と思われてしまう恐れがあります。
実際にどのような1日を過ごしているかを聞くことによって「入社意欲が高そうだ。」と好印象になります。
例えば●「実際社員さんなどは何時くらいに出社されて何時くらいに退社されているのですか?」
6.仕事に興味がないNGの質問
給与、休日/休暇、福利厚生に関する質問は、仕事に対する関心の欠如として認識されることがあります。
給与、休暇などの利点は、職業を選択する際に非常に重要なポイントです。というと否定的な印象を与えることになります。また、採用情報に書かれた処遇について反対の質問を投げれば「調査したことがないか」という考えでイメージがさらにダウングレードされる可能性もある。
7.有給休暇をいつ受けることができるかを尋ねる無効な逆方向質問の例
あなたの年間平均収入はいくらですか?
給料と福利厚生でいくら受けられるのでしょうか?
昨年のボーナス支給実績はどうでしたか?
残業はありますか?
どんな福祉がありますか?
転職はありますか?
年に休む日は何日ですか?
給与、休日、福利厚生などに関する質問は最小限に抑えてください。
逆質問をパワーUPしよう!
これまでの成果を見せて質問するのも良い考えです。「前職場では、月に平均30時間ほど夜勤をし、ピークシーズンには40時間ほど夜勤をしました。繁忙期超過勤務時間を教えてください。」 職務情報だけでは理解できなかったと自然に言うことができ、要求される労働条件に柔軟に対応するという意志を示しています。質問すると、面接官に良い印象を残すことができます。
逆質問におけるそれぞれ面接の概要
一次面接とは(一般社員)
1.聞かない方がいいサルでもわかる個人的な質問
●「どのような時にやりがいを感じますか?」
将来のビジョンを明確に想像している様を表すことができます。
ただし、面接官の中にはあまり自分のことを話したがらないので聞くようにしましょう!
2.職場の人間関係を良好に保てるということをアピールするもの
●「私は人と話すのが好きな方なのですが、職場の雰囲気はどのような感じですか?」
会社としても、出来るだけ今いる社員と良好な関係を築ける人を雇いたいと思っていますから、人との繋がりを大事にしているということを伝えます。
3.転職者に求めるもの
●「御社が転職者に求めるものはなんですか?」
この質問は自分の立ち位置をしっかりと認識し、その上で会社の役に立ちたいと思ってくれているという印象を与えます。
2次面接(中堅社員や、管理職が面接官となる場合が多いです。)
4.キャリアアップへの道筋に関する質問
ここでのポイントはただキャリアアップへの道筋を聞くだけではなく、自分がどうなりたいのかしっかりと伝えた上でそうなるための道筋があるのかどうかを聞くことが重要です。
もし、その会社での将来のイメージができていない場合は、●「将来どのようなキャリアアップへの道筋を歩むことが可能か教えてください!」と聞いてみましょう。
・「長く働いてくれそうだ!」と思う可能性があります。
5.前職の職歴を生かした質問
●「前職では社員のやる気をアップさせる為、〇〇のようなツールを導入しマネージャーとして取りまとめを行っていました」
6.仕事の評価への考え方を聞く
しかし、そのまま「どうしたら評価してもらえますか?」などと聞くのはあまりおすすめできません。
いい例としては●「入社後にしっかりと評価をあげていきたいと思っております。その為に、どうパフォーマンスをあげていけばいいかを知っておきたいのです。」
そうすると「ここまで考えてくれている人ならば」、採用される可能性が上がってきます。
7.勉強する意欲を見せる質問
●「実際に御社で働かせていただくことができた時には、1日も早く即戦力となりたいと思うのですが、その際に持っておいたらいいスキルや資格など勉強しておいた方がいいことがあれば教えてください。」
具体的に勉強する内容を知りたいという意志と勉強熱心な姿勢を示すことができます。
最終面接(会社役員や社長が担当することが多いです)
最終面接では社長が担当することも多いです。
現代の経営者層にはSNSを積極的にしていたり、書籍を出版している方も多くいます。そちらも下調べを行い、どのような価値観を持っているのかをグッと掴むことができるでしょう。
8.企業理念に関する質問
●「御社の〇〇という企業理念に共感したのですが、〇〇様が実際に日々の業務で心がけていることなどありますか?」
9.避けたい深い質問(逆質問の答えを想定)
●「御社の複数ある事業の中で今後特に伸ばしていきたいと思うものはどのようなものでしょうか。」
採用者「家事代行事業はこの先も伸ばしていきたいと思っています。」
「すでに家事代行事業の業績は昨年の1.5倍の売り上げを達成していると決算書にて拝見いたしましたが、どれくらい前から力を入れられていたのですか?」
すでに業績まで下調べをしていること、会社に対してしっかりと興味を持っていることを示しながらも企業の戦略の部分にも触れることのできる質問です。
深い考えができる人材であるということをアピールし一目置かれる存在になることでしょう。
10.社長自身に関する質問
●「社長が尊敬する人や、目標とする経営者などいらっしゃれば教えていただけますか?」
現在は形になっていなくとも企業が進みたい方向性がわかる質問でもあります。
まとめ
つい気を抜いてしまい「特にありません。」「大丈夫です」と答えてしまいがちですが、自分をアピールできる最大のチャンスだということをしっかりと認識し、準備をしておくことが大切です。
転職成功をお祈りいたします。
