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転職の年収交渉はどう伝える?相場や成功するコツをご紹介

転職 年収交渉

「キャリアチェンジからの年収アップは望める?」「どのくらいのタイミングで年収交渉をするといいのだろう?」「どのくらいの金額指定が好ましい?成功させるコツは?」このように年収交渉の実態や、細かい設定やタイミングについて把握しきれていない人はいませんか?

この記事ではキャリアチェンジでの年収を上げる交渉について、伝え方はもちろん、成功させるためのコツを紹介しています。この場合に相応しいとされるおおよその金額も示しているため、自身が年収交渉をする際に役立たせることができるでしょう。年収交渉の相場や伝え方、交渉を成功させたいと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。

目次

年収交渉の相場

交渉の相場には、定まった金額はありませんが、月給で考えた時に、1~2万円程度上げた金額を希望することが平均といわれています。年収でいうと、前職の年収に20%を加えた金額までが目安です。しかし、スキル等の関係で、上げることが可能な金額が異なるため、自身のスキルや前職を基に見合った交渉をするようにしましょう。

また、未経験の分野にキャリアチェンジをした際は、未経験ということで年収が上がるどころか、下がってしまうこともあります。未経験の分野へのキャリアチェンジでは、前職の給与を100%と考えたときに、約70%~80%まで下がってしまうことがあることを覚えておきましょう。

適切な交渉のタイミングは?

それでは、年収交渉をするには、いつ頃が好ましいでしょうか?一般的に交渉をするタイミングは内定が決まった後とされています。内定が決まる前でも年収交渉をすることは可能ですが、内定が決まる前にあれこれと注文をすると、企業側に好ましい印象を与えず、不採用に繋がるり、転職者側にとってリスクが大きいです。

そのため、内定が決まった後を目安に行うのが、成功に導く秘訣といえるでしょう。また、入社前に面談を実施する企業もあります。そのような企業であったら、この機会に行うのも1つの手です。内定後は内定前と一転して、年収交渉をするには好機であるため、この機会を利用するとスムーズに事が運びます。

年収交渉の角が立たない伝え方とは?

交渉時はトラブルなく円滑に話を進めたいのは誰しも思うことです。直接話した方が、相手にダイレクトに伝える事ができるため、良いとされていますが、中には、面と向かった交渉が苦手な人もいるでしょう。シチュエーション別に伝え方のポイントを把握しておくと、落ち着いて受け答えができるようになります。

面接時に相手側から年収について聞かれた場合

内定前に自ら伝える年収交渉は、相手に好ましくないとお伝えしましたが、相手側から「希望はいくらですか?」と聞かれた場合は例外です。この場合は、素直に答えましょう。あくまで質問であるため、面接の質問に答えるようにして問題ありません。もしこの時に、上層部クラスの人や代表の人がいると、ダイレクトに自身の要望を伝える事ができるため有効的です。

またこの時は、簡潔に相手に伝えるようにしましょう。「○○くらいが希望と考えています。理由は○○だからです。ご検討いただければと思います。」のように答える事ができると、話の内容が伝わりやすく、くどい印象を与えずに伝えることができます。

内定後に自ら伝える場合

内定が決まった後の条件交渉はリスクが少なく、一般的な交渉方法です。対面や電話・メールごとにポイントを確認していきましょう。

対面

対面による交渉は、直にお互いの表情と雰囲気を感じる事ができるため、緊張感はありますが、真剣さと真面目な姿勢を相手に伝えることができるチャンスです。

対面で交渉をする場合は、まず自身の事情によって時間を割いてもらったことに対して、感謝の気持ちを伝えましょう。そして謙虚さを持ちながら「この度は、採用のご連絡ありがとうございます。」の言葉を添え、条件の再度検討を希望する旨を伝えます。この時に、「年収アップを希望する」ことだけを伝えるのではなく、理由も一緒に伝えることを忘れないようにしましょう。

電話・メール

電話では息遣いや声のトーン、話し方は伝わるものの、直接顔を見なくても良いため、対面よりは落ち着いて話すことができるでしょう。電話やメールの時も、対面時と同じように時間を割いてもらったことに対しての感謝の言葉に加え、目的と理由、検討してもらいたい旨を伝えます。

準備すること

年収の条件交渉を成功に繋げるためには、事前の準備が重要で、全て揃えておくと、交渉がスムーズに進みます。前もって準備をしておいて、交渉で役立たせましょう。

自身の年収希望額

まず、自分が望む額を把握しておくことは欠かせません。ただ年収アップを望んでだけでは、「いくら欲しいの?」というように質問された場合、即座に答えることができないからです。

この際にポイントなのが、明らかに上げ過ぎていると感じられない程度に提示することです。約10%~20%が不自然を感じない程度の増額割合で、最大でも30%までいかないくらいの金額で決めておきましょう。

前職データ

前職に何をやっていたのかは、年収アップにつなげるために必要です。この作業は自身のスキルを相手に知ってもらうことができるため、自分の魅力を示すために欠かせません。積極的にデータの収集を行いましょう。

他の企業の年収相場

他の企業の年収相場について調べることで、だいたいの年収を知ることができるため、相手に失礼のない金額で交渉するための参考になります。インターネットが普及している今は、実際に働いている人に自ら聞かなくても、口コミでだいたいの相場を知ることができるため、インターネット内の口コミサイトを参考にするのも有効です。

年収交渉をする時のコツ

転職で年収交渉をする場合は、コツを頭に入れておくことで、成功する確率がアップします。年収交渉は難しそうなイメージがありますが、コツさえ覚えておくことで、交渉を有利に導くことが可能です。

はっきりとした金額は指定しない

「少なくとも○○円は欲しいです」のように、はっきりとした金額を指定しての交渉は、成功には繋がりません。このような交渉は、事前に自分の意思を伝えることができ、相手に曖昧な印象を持たれることが少ないですが、逆に相手に不快な思いを与えるため控えましょう。

条件交渉の同時進行

内定後に年収アップの交渉をしても、条件が通らない場合もあります。このような時は、年収交渉が成功しない時点で諦めずに、「入社後に、○○を達成した後には、○○%給与を上げてもらっても良いでしょうか?」のように条件を提示するのも効果的です。年収交渉が失敗したとしても、伝え方次第では、結果的に年収アップに繋げることができるため、覚えておくと有利に働きます。

年収交渉の失敗例

交渉に成功する人がいる中で、残念ながら失敗する人もいます。失敗例も頭に入れて取り組むことで、失敗する確率を下げることができるでしょう。

希望額をさらに増した金額で伝えて失敗

年収は上がってなんぼですが、希望額よりもさらに希望を乗せた金額で伝えてしまうのはあまり良いとはいえません。もし、欲が出て、額を増やして伝えてしまうと、相手に不信感を与えてしまうからです。手取りを増やしたい気持ちも分かりますが、目に見える吊り上げ過ぎた金額は交渉を失敗に導くバッドポイントといえるでしょう。

質問ですぐに給与の話をして失敗

すぐにお金について質問や意見の提示をしてしまうと、「お金のことしか考えていないのではないか」という印象を相手に与えます。その企業に就くにおいて、給与面は重要ですが、あまりにもダイレクトに聞いてしまうと、お金の関係でのキャリアチェンジに間違われても無理はありません。

自身のスキルが足りず失敗

事前に自身の希望を伝えていたとしても、必ずしも要望が通るわけではありません。特に未経験の分野に携わりたいと考える人であれば、やはりすぐに新しい分野での年収アップは期待できないでしょう。例え、転職者側は年収のアップを目標に分野を変えて、キャリアチェンジをしたとしても、今までの経歴によっては、目標額に届かせることは難しいです。

まとめ

結果的に、キャリアチェンジでの年収交渉はできるものとされ、年収アップに成功する人もいます。しかし、今までの経歴が関わったり、交渉時の伝え方やタイミングで結果が左右されるため、真剣に年収アップを望んでいるのであれば、慎重に取り組みましょう。『転職で年収を増やすためには? 具体例を交えて解説』では、年収アップに向けたポイントを解説していますので、こちらもご参照ください。

年収を上げたいと考えている人や、新しい就職先について考えている人は、転職と共に、年収アップも視野に入れて考えてみてはいかがでしょうか。

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著者

転職エージェント会社の代表。金融機関で約10年勤務(日本、ヨーロッパ、アジア)の後に起業。得意なターゲット層は20代〜40代の証券、銀行、M&A仲介、マーケターが得意分野。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅建士。

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