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転職でスカウトを上手く活用する方法

転職 スカウト

ひと昔前までは、ステータスでもあったスカウトも、現在では転職サイトの活用で当たり前となり、簡単にスカウトされる事もでき、逆にスカウトをする事もできます。その為、スカウトが機能のひとつとして捉えられているようにも感じます。

それでも、身近な存在となった転職でのスカウトですが、たとえ転職サイトを通してのものだったとしても、嬉しく感じる方は多数いらっしゃると思います。今回は転職活動でスカウトされる事があった場合に、気を付けた方が良い点と今後の対策をまとめてみました。

目次

転職サイトのスカウトの実態

最近では転職活動をするにあたって、当たり前となった転職サイトでは、スカウトのメッセージ機能がほとんどあるようです。転職サイトに登録するだけで、早ければ当日よりスカウトメールが届くかと思います。メールだったとしても自分を必要としてくれている企業がある事に、誰もが嬉しく感じると思います。しかし、そんな嬉しい気持ちを、一気に突き落とすかもしれない事実をお伝えしたいと思います。

実は、登録して送られてくるスカウトメールの80%以上が年齢や職種などの内容を設定し、該当した方へのテンプレート記事で、一斉送信しているのが事実です。「うそ?」と思われた方は一度送られてきたメールがあるようでしたら、内容を確認してみてください。名前や会社名を書きかえれば、誰にでも当てはまるような内容ではないでしょうか?もしかしたら、スカウトメールを送っている企業は、プロフィールさえ確認していない可能性があります。

スカウトメッセージには3段階に分けられます。

スカウトメールに喜ばれていた方は、辛い現実を知り落ち込んでいるかと思われます。しかし、本気であなたを必要としている企業が、スカウトメールを送っている場合もあります。それを見分けるには、メールの内容をしっかりと把握し分析する力が必要です。スカウトメールは3段階に分ける事ができます。

1)とりあえずのスカウトメール

転職サイトに登録した当日のスカウトメッセージは、99%の確率で「とりあえずのメール」で間違いないと見ていいでしょう。求人担当者がチェックに該当する人へ手当たりしだいに送っている可能性があります。酷ければバイトを雇って、スカウトのメッセージを送るケースもあるようです。また、かなりの確率でプロフィールを見ていません。そして、メールの中身はというと、名前や会社名など固有名詞以外では、誰にでも当てはまる内容であり、テンプレートである事がすぐにわかってしまう内容です。

やばいと思われるスカウトメール3選

1)勤務地や年収などの希望条件をガン無視で送ってきている。

職場や収入などの希望条件が、全然一致していない企業から、スカウトメールが届く事があります。不思議に思うかもしれませんが、まずプロフィールなどを全然見ていない証拠です。該当した方全員に一斉メールを送っています。スカウトメールと言っていいのかさえ怪しいただの営業メールです。

2)身に覚えのない事で褒められている。

身に覚えのない実績を褒められるケースもあるようです。これは求人側のチェックに当てはまる求職者なら、これくらいの経験はしているはず!というテンプレートを作りスカウトメールを送っています。こちらもプロフィールなどは確認せず、事務作業として送っている可能性があります。

3)社長から直々にスカウトメールが届いている。

最近ではだいぶ減少していると思いますが、社長からメッセージが届いて、直接誘われていると思っているならば、それはほぼ勘違いと思って大丈夫です。ほとんどの場合、求人担当者か人事部の担当者が行っています。やばいメールというより、知っておいた方が良い内容です。

2)会ってみたい程度のメール

一応スカウトメールではありますが、まだ本気ではありません。メール内容もコピペをうまく使用し、今までの実績を取り入れた内容になっています。それでもプロフィール等は確認しているので、1)よりはかなり良い印象ですが、まだ本気で欲している内容のスカウトメールではありません。スカウトで安心していると、不採用になってしまう可能性があります。自分だけに宛てた文章かを、しっかりと見極めてください。

3)実際に会って話を聞きたい

本気のスカウトメールになると、しっかりとプロフィールを確認し、今までの経歴から実績まで、様々な内容がメールの内容に盛り込まれていると思われます。スカウトした方だけに宛てたメール内容で、実績の内容から解釈された文章までもあり、かなり嬉しく思える内容です。スカウトメールを送るまでに、かなりの時間を費やしている事が想像できます。返信すれば結構な確率で、面接から採用といった流れになるでしょう。


スカウトメールに返信する際は、せっかくの機会を取り逃がさないように、しっかりとしたビジネスマナーを心がけましょう。『転職活動時のメールで注意することは?マナーや基本ルールを解説』では、転職活動におけるメールの基本ルールを解説しておりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

本当のスカウトと言うのは、面接に行く前から内定は9割決まっているような事を指しています。高校野球やプロ野球がその例です。サイトのスカウト機能が活用される事で、スカウトの意味合いが変わってきているのも事実なので、そこは知っておく必要があります。

スカウトメールの良い点と悪い点

これまでの話をまとめると、転職サイトのスカウトメールはリスクばかりでメリットがないように感じますが、利用方法によってはメリットはちゃんとあります。

良い点

お誘いのメールとしてではなく、求人の情報量として考えれば、条件に合いそうな企業が、勝手に情報提供してくれる訳ですから、興味が持てる企業と出会える可能性は十分にあります。それから何と言っても、スカウトメールを受け取った方は嬉しいものです。自身のモチベーションにもなりますし、本当のスカウトが紛れ込んでいる可能性もあります。スカウトのメッセージを理解し、求職者の皆さんも上手に利用していきましょう。

悪い点

スカウトメールだからと連絡をしてみると、まさかの返事が返って来ないというパターンであったり、せっかく面接に行ってみても、雑な対応をされる事もあります。そんな事をされると、せっかく転職サイトで、次へのステップを思い描いている時に、心が踏みにじられてしまう感覚にもなり、モチベーションを落とす原因にもなります。

しかし、モチベーションを落とされた方は、落ち込まないでください。元々そんなに知らない相手が、勝手にメールを送ってきているので、何か嫌な事があったとしても、あまり気にせず次の企業を探しましょう。逆にそんな企業に、皆さんの可能性が奪われてしまうのは残念でなりません。。

転職において実際にスカウトを受ける

昔ながらのスカウト(ヘッドハンティグ)を受ける為には、日々の仕事を頑張る事です。しかし、それは当たり前の事なので、ひとつ、普段の仕事にプラスして欲しい事があります。

例えば、営業先に挨拶に行く際、どのような事を考えながら行かれていますか?

・契約を取る為に頑張るぞ!

・自社の名前を知ってもらうぞ!

・いやだな~めんどくさいな~

上記2つは素晴らしいですね。しかし、将来スカウトを受けたいのなら、今から伝える事を意識してみてください。「自身の為に気に入ってもらえるように頑張るぞ!」という内容をプラスして営業活動を行ってみてください。

当たり前の話かもしれませんが、スカウトをする企業は、相手の事を評価したうえで声をかけています。という事は、自身の実績を他企業に知ってもらう必要がありますが、かなり難しい内容です。しかし、他企業に実績を知ってもらえなくても、あなたをアピールする場があるのが、実は営業の挨拶まわりです。

営業は嫌われる事も多く、神経を使う大変なお仕事ではあります。営業成績が悪ければプレッシャーを感じ、精神を病んでしまう事もあります。しかし考え方を変えると、数多くの企業に自分をアピールできる場でもあります。会社が社員を利用しているように、。こちらも会社を最大限に利用するのです。

相手に粗末に扱われる事もあると思いますが、しっかりとあなたの営業方法を見て感じています。「うちの会社にもこんな人がいてくれたら・・・」と思われるように、自身の為にも営業を行ってみてください。そうすると今まで嫌々していた営業も、違う視点から取り組む事ができ、営業成績の向上と、将来のスカウトにも繋がる可能性は十分に考えられます。

最後に書かせていただいた内容は、実際に自分が体験した内容なので、信憑性がある情報だと思います。務めている会社の為に日々仕事をするのも大切ですが、ぜひ読者の皆さんの将来の為にも仕事をしてください。会社の利益の為に頑張れなくても、自身の為なら頑張れる方は結構いらっしゃるかと思います。普段モヤモヤしながら営業をされている方がいれば、ぜひ今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。

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著者

転職エージェント会社の代表。金融機関で約10年勤務(日本、ヨーロッパ、アジア)の後に起業。得意なターゲット層は20代〜40代の証券、銀行、M&A仲介、マーケターが得意分野。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅建士。

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