・転職のきっかけとは?
・転職に迷ったらやるべきこととは?
「今の職場は人間関係が悪い」、「やりがいのある仕事をやってみたい」
今いる会社から離れて、新しい環境を求める人は多いです。同じ場所で働き続ける人が多いイメージですが、実は世の人の60%以上が転職経験があります。今や転職は当たり前です。迷っている人は「こんな理由で良いのかな?」と悩んでしまうことも多いでしょう。実は、転職をする人のほとんどが人間関係の悩みから行動しています。
今回は転職のきっかけに関して解説していきます。
転職するきっかけ15選

本章では、転職するきっかけに関して
- 20代:転職のきっかけ5選
- 30代:転職のきっかけ5選
- 女性:転職のきっかけ5選
に分類して解説していきます。転職経験のある人は20~30代の割合が多く、そこには様々な悩みがあります。若い世代は経験不足からくる悩みが多く、頭を悩ませています。
20代:転職のきっかけ5選
1位 | 人間関係 |
2位 | 業務内容が合わない |
3位 | キャリアアップしたい |
4位 | 収入が少ない |
5位 | 生活環境の変化 |
20代の人がまず挙げるのが、人間関係や業務内容への不満。
周囲との関係に関して悩んだり、希望していた業務に関われず悩む人が多いです。
20代後半には、新しい仕事へチャレンジしたいと考える人が増えます。今の状況に慣れ、より自分の力が試される仕事をやりたい人が多いことがわかります。
20代の人々は恋愛や趣味等日々に影響する要素が多く、20代後半では結婚などで生活環境が変化しやすいです。生活環境の変化によって職場を変えることも多く、生活環境の変化がランクインしました。
30代:転職のきっかけ5選
1位 | 新たな仕事に挑戦したい |
2位 | 会社の未来が不安 |
3位 | 給料が不満 |
4位 | 残業が多く休日が少ない |
5位 | 専門知識・専門技術を習得したい |
30代の人の場合は、理由が環境への慣れからきています。30歳以上になると昇進して仕事の責任も広くなります。責任と比べて待遇が悪いという意見がみられます。今まで考えることの多い業務が増えると精神的負荷も増えるので、この意見にも納得できます。
視野が広がることで、同じ場所でひたすら働くことに疑問に持つ人も。
専門知識・技術の習得は、自分の仕事で得るものがないという人に多いです。10年近く働いていても、「スキルが習得できていない」と感じると焦りを感じてしまうようです。
女性:転職のきっかけ5選
1位 | 人間関係 |
2位 | 仕事量が多い |
3位 | キャリアアップしたい |
4位 | 結婚などによる生活環境の変化 |
5位 | 正社員になりたい |
女性の場合は、人間関係の悩みが非常に多いです。同僚とのトラブルや、上司からのセクハラ・モラハラに悩む人が多いです。
また女性を非正規雇用の形で雇う企業も多く、正社員へのキャリアアップを目的に転職活動に踏み切る人も多いです。30代以上では結婚による生活環境の変化があり、住む場所の変化によって働く場所を変える人も多いです。
働く場所を変える理由はなんでも良い
ここまできっかけに関して触れてきましたが、実は悩んでいる理由はどんなことでも良いです。面接で重視されることは、理由が印象の良いものであることです。
- 人間関係で悩んだ→より多くの人と関わりたい
- 業務内容が合わない→新たな仕事に挑戦したい
- 会社の未来が不安→転職先は将来性があると感じた
マイナスの理由を印象良く方向転換してみましょう。うまくいけば、面接官からの印象が良くなります。逆にマイナスな理由をそのまま伝えてしまうと、面接官からの印象が悪くなってしまいます。
迷ったらやるべきこと

今の職場に迷っている場合に考えるべきことは以下の3つです。
- 迷っているわけを整理する
- 転職=ゴールではない
- 本当に自分は転職すべきか
転職には人間関係のリセットや新しい環境での挑戦など様々なメリットがありますが、今の望みが実現しないリスクもあります。リスクを全く考えずに動き出すと、思いかねないところでつまづきかねません。
リスクを回避するために、立ち止まってみることは非常に重要です。考えるべき要素は非常に多くありますが、今回は深く考える際に必要な要素を3つに絞って解説していきます。
1.迷っているわけを整理する
まずは自分が迷っている理由について考えましょう。迷って動けない理由として、現在の場所に留まろうと思うわけがあるはずです。
- 今の職場環境は人間関係が良いが、給料が低い
- 給料が良い職場で働きたい
- 今の職場で昇給する見込みは薄い
- 転職を視野に入れる
自分が迷う理由を整理・分析することで、自分のとるべき行動が見えてきます。
今回の場合は人間関係をとるか給料をとるかで、給料を軸にした転職活動をしようとする例です。
2.転職=ゴールではない
転職を検討する状況にいるのであれば、転職を目標にしないようにしましょう。転職=スタートです。転職=ゴールの感覚でいると、働く時に燃え尽きかねません。
新たな環境で働く前に燃え尽きてしまっては勿体無いので、転職=スタートだと意識しておきましょう。
3.自分が転職しても良いのかを考える
自分が転職するべきなのかを改めて考えてみましょう。考える際に参考になる指標は以下の4つです。
- 仕事に飽きただけか
- 時期は適切か
- 人間関係から逃げたいだけではないか
- スキルを習得できたか
1.仕事に飽きてからの転職活動は失敗しやすいです。同じ業種につくことも多いので、業務自体の変化がない場合にはあまり意味がありません。
2.仕事に就いたばかりの状態での転職は避けましょう。環境に慣れるまでは、経験を積みましょう。良いところが見つかるかもしれませんし、仕事が楽しくなることもありえます。
3.転職先でも人間関係と向き合うことになります。きっかけで最も多い人間関係ですが、この理由はあまり良くありません。面接の場で不利になってしまいます。
4.スキルがない状態で転職してしまうと、新たな職場で要望に答えられません。途中からくる人には即戦力が求められるので、スキルを持たない人材の採用には消極的です。
転職の際にやること
転職の手順は以下の通りです。
- 事前準備:自己分析や情報収集など
- 求人を探して書類作成・応募
- 面接対策・面接
- 内定後、退職手続き・引き継ぎ・入社準備
1.事前準備:自己分析や情報収集など
まずは自己分析をして「自分のやりたい事は何か」について考えましょう。やりたい事について分析・整理しておくと、転職活動に行動方針を持たせられます。
自己分析の例
- 自分は過去にテニス部の試合で試合に負けたことがあった
- 悔しいと感じたので、次は勝とうと猛練習を重ねた
- 結果チームのエースになり大会で一位をとれた
この自己分析からわかること自分は敗北や失敗を糧により大きな成果を出せる地道な基礎練を重ねたことから、取り組みの本質に気づけるこのことから次々に課題が現れる環境が肌に合っている |
自己分析は「過去に起こったこと」を中心に、自分を深掘りすることで成果が現れます。
その次に自分の求める仕事・環境を備えた場所の情報収集をしましょう。ここは非常に手間と時間がかかりますが、丁寧にこなすことで転職活動を成功させることができます。
2.求人を探して書類作成・応募
求めている条件の職場があったら、書類を作成して応募しましょう。就職活動と同じで自分の強み・経験やスキルを整理して記入し、採用担当者に自分のことが伝わるような書き方を意識すると良いです。
3.面接対策・面接
次に自分の魅力を伝えるために練習をしましょう。「魅力を伝える力」は業務でプレゼンをする際にも応用が効きます。スキルを磨くつもりでやってみると良いです。面接時の流れに関しては、『転職面接の流れは?面接時のマナーや注意事項を紹介』にて解説しておりますので、こちらもチェックしてみてください。
4.内定後、退職手続き・引き継ぎ・入社準備
転職活動を終えたら、現在の職場から離れるための手続きを済ませましょう。退職手続きがスムーズに終わるように、退職書類の作成などはなるべく早めに終わらせると良いです。場合によっては現在の職場から引き止められることもあるので、そういった事態にならないよう、余裕を持って退職手続き・引き継ぎを行うようにしましょう。

まとめ

今回の記事でわかったこと
- 転職を考える理由は人間関係によるものが多い
- 転職に迷ったら、転職したい理由について立ち止まって考えると良い
- 転職の理由はマイナスのものを方向転換し、プラスのものを話すと評価される
- 転職の際には事前準備から内定後手続きまで余裕を持って行う
転職はほとんどの人が経験したことのあるものですが、働く環境を変えるというのは非常に大きな決断です。転職してより良い環境を手に入れるためには、事前準備や転職理由の整理などを時間をかけて行うことが必要です。