20代女性の転職は男性と比べ妊娠や出産といったライフプランも考慮する必要があります。しかし、「自分のキャリアも構築したい」、「バリバリ働きたい」といった声があるのも現状です。
そんな中、20代女性の転職先として圧倒的な人気を誇るのが事務職です。2021年に転職サイト「女の転職type」が事務職未経験の女性762名を対象に事務職に興味があるか、と調査したところ約8割が「ある」、と回答しました。
今回の記事ではそんな女性から圧倒的な人気を誇る事務職を通じたライフプランとキャリアの成功、そして事務職への転職について解説します。
1 事務職とは
事務職とは会社全体をサポートする業務です。しかし、事務職といっても業務内容はいろいろな種類があります。それぞれの業務内容によって必要なスキルや知識は異なり、会社の業界によっても異なってきます。
一般的な業務例だと書類の作成やデータ入力、来客の対応、郵便物の発送・受取などがありますが、これらはあくまで初歩的な業務であるため、更に専門的なスキルや知識が必要な業務ももちろん存在します。
一般事務、営業事務、医療事務などがあり、逆に言えば幅広く存在するため、自分に合った事務職を選ぶことができるでしょう。
このように事務職は業務や種類もたくさん存在するため、20代女性が転職する際は自分に合った事務職を選ぶことができます。
2 女性からみた事務職のメリット
ここでは20代女性という立場を考慮した際にどのようなメリットがあるのか紹介します。
2-1 未経験からでも始められる
事務職はもちろん専門的な知識やスキルが必要とされる職種ですが、比較的営業や技術職といった他の職種に比べて未経験でも働ける場合が多く、実際に未経験からでも採用をしている企業も多くあります。事務職はルーティンワークのため、このように未経験でもすぐに仕事に慣れることが理由となっております。
20代前半~30代前半の女性が転職する理由ではライフイベントを見据えて働き方を改善したい、という理由が多く、そのような場合でも事務職では転職も可能となります。
例えば妊娠や子育てのような長期休暇をとった後も事務職の場合は未経験からでも始めやすく、安心して仕事を始められます。
20代で女性にしかない妊娠や出産といったライフプランを含めたキャリアプランを考える際にも事務職だと考えやすいのではないでしょうか。
ポイント:事務職はライフプラン(妊娠・出産、等)を含めたキャリアプランを立てやすい
2-2 長期間続けられる
事務職は上記で記述したようにルーティンワークのため、特に出張や顧客訪問といったことがなく、オフィスで業務を行います。そのため、体力を使う必要が無く、長期的に続けることができます。また、基本的にパソコン一台あれば業務を行うことができるため、在宅勤務を実施している会社では通勤をせずに業務を行うことができます。加えて、女性が多いため、一度長期休暇をとった後も復帰しやすい環境が整っている企業も多く、子育てをしながらも長期的に続けられます。
このようにライフプランを挟んでも長く続けられることは事務職特有のメリットでしょう。
【ポイント】
・基本的にオフィスで働くため
・体力が必要なく長く続けられる
・在宅勤務を推奨する会社も多い
長く続けることによって、自分の経験を積むことができるとともに、自信が付くようになるため、事務職はおすすめです。
2-3 残業が少ない
事務職は他の職種に比べて圧倒的に残業が少ないです。
理由として担当顧客が無いからです。営業や技術職は対顧客となるため、顧客によっては残業が多かったり、急な仕事ができてしまうようなことがありますが、事務所は対内部での業務となるため、自分の仕事が終われば基本的に退社をしてもよいのです。もちろん時期によって忙しくなるようなこともありますが、自分のスキルが上がればその分業務も早くこなせるため、成長すればするほど自分で時間をコントロールすることができます。
時間も自分でコントロールできることは子育てをするママさんにとっては非常に良い点でしょう。これが結婚して出産まで考えている20代女性から人気のある理由の一つです。
ポイント:残業が少なく、勤務時間が自由な会社も多く、子育てにはうってつけ
ただし、企業によっては残業がある場合もあるため、事前に雇用条件を確認しておくようにしましょう。
3 おすすめの事務職業界
ライフプランを考慮するだけではなく、「仕事を通じて成長したい」、「高い給料が欲しい」という女性は多いはずです。ここではライフプランだけではなく、そのような条件を満たすおすすめの業界を紹介します。
3-1 IT業界
IT業界では高いスキルを得ることができます。
ITといえばwebエンジニアやプログラマーといったことを想像するかもしれませんが、事務職はそこまで難しいスキルは求められません。しかし、やはりITというだけあって通常よりは高いエクセルの知識やITの知識が必要となります。また、IT業界は給料の平均が高いため、他の事務職と比べ高い給料をもらうことができます。また、もしかしたら基礎的なプラグラミングやマクロの知識を勉強してそのままエンジニアへ転向する可能性もあります。
ポイント:IT業界へ転職することでスキルアップすることで自己成長、給料UPも期待できる
エンジニアへ転向できる可能性もある
3-2 不動産業界
不動産業界の事務職は大変なイメージがありますが、その分得られる知識がたくさんあります。
電話やメールなどの問い合わせ、書類作成といった基本的な業務は他の事務職とも共通しているのですが、扱う金額が大きく、細かいためミスは絶対に許されません。また、その際に不動産の場合専門用語や法律の知識が必要となるため、日々勉強が必須です。
不動産の事務職は成長できる分大変ですが、残業も少なく、定時上がりも多いため、家庭を持つ女性でも効率よく自己成長ができます。
ポイント:不動産業界は時間に対する成長のコスパが良い
3-3 医療事務
医療事務は知識や資格があればどこでも働くことができます。もちろん資格を取得するために勉強は必要ですが、一度取得してしまえば長期的に安定して働くことができます。また、患者さんとも接する機会もありますので、会社の事務職のようにオフィスで黙々と業務を行うことが嫌な人にとってはおすすめです。家庭を重視したい人ならパートで働くこともできます。
週3勤務や午前中だけなど家庭の状況に合わせて時間を変えることもできます。資格を持ってなくても働くことができるため、最初は少しだけ勤務して残った時間で子育てや資格の勉強をするといったことも可能です。
ポイント:資格を取ればどこでも働ける
自分のペースで資格の勉強をしながら働ける
4 20代による事務職への転職
20代女性の転職では20代前半と後半で意味合いが変わります。ここではそれぞれの転職について解説します。
4-1 20代前半
20代女性の転職ではほぼスキル無しでも転職が比較的可能です。
企業側もまだ年齢が若いため、これからの成長を含めて採用します。
そのため、必要なスキルや資格を勉強する時間もたくさんあります。代表的な例ですと、語学や簿記、PC検定などありますが、これら以外にもたくさんあります。
20代前半は「まだ実績もスキルもないから、、、」と否定的にならずこれから勉強するつもりで事務職へ転職するのが良いのではないでしょうか。
ポイント:まだ時間があるため、これからの時間は資格やスキルの勉強を考慮する。
4-2 20代後半
20代後半では企業側もある程度の経験やスキルを重視します。しかし、事務職は前述したようにルーティンワークのため、すぐ慣れることができます。そのため、どの職場でも必要なコミュニケーション力やPCのスキルなど、これまで培ったスキルを主張しつつ未経験でもすぐに習得するような態度を示しましょう。
また、ライフプランを考えている人は出産や子育てのサポートが充実しているかもしっかりチェックしましょう。
ポイント:これまでの職場で培った職場で必要なスキルをアピール
出産や子育てのサポートをチェック

まとめ:自分の年齢とこれからのライフプランに合った事務職を
事務職自体は20代の女性にとってメリットが多くありますが、ライフプランやキャリアプランは人によって異なるため、これからどれだけのお金が必要なのか、家庭を築くためにどれだけ時間が必要なのか、などを考えて自分に合った事務職を検討してみてください。『転職を考えているあなたに!おすすめする業界5選』では、事務職以外のおすすめ転職先業種をご紹介しておりますので、こちらも併せてご参照ください。