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転職で成功する職務経歴書 書類選考に通過するためのポイント!

転職 職務経歴書

あなたは難しい文章を読むことは得意ですか?ほとんどの人が”NO”と言うでしょう。職務経歴書の読み手もあなたと同じです。読み手は毎日何十人分もの職務経歴書に目を通します。その中で、あなたの職務経歴書に目を止めてもらう必要があります。

そこで必要なのが、『文頭の1文に命をかける!』ことです。職務経歴書を書く基本の考えを理解して、書類選考に通過する職務経歴書を完成させましょう。

目次

職務経歴書とは?自分の説明書です

職務経歴書に書かれている内容は、あなたがどのような経歴で、どのような知識やスキルを持った人で、実際の体験から何を学び何を得たのか、という内容を数枚のレポートにまとめたものです。まさに自分の説明書という名称がふさわしいものです。

職務経歴書には決められた書式はある?

企業ごとに指定された書式はありませんが、記載する内容はほぼ決まっています。ここではリクナビNEXTの転職サイトのリンクを以下に紹介します。書式を確認することで、職務経歴書がどのようなものなのかイメージをしてみましょう。

出典:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/903/ 「リクナビNEXT HP」より一部引用

また、記載方法に関して、手書きかPCかで迷われている方は、『【転職活動】履歴書は手書きとPCどちらが良いのか?指定されていなければPCで問題なし』も併せてご参照ください。

職務経歴書を書く前・まずは自分のことを知る

職務経歴書は自分の説明書だと冒頭にお伝えしました。自分を説明するには、自分をきちんと説明できる材料が必要になってきます。そして、分かりやすく相手に伝えるためには、その材料の1つずつをしっかりと理解しなければなりません。自分のことを知るために、過去のあなたの経歴を洗い出しましょう。

自分調査表を作成する・職務経歴書の材料集め

自分調査表を作成することで、あなたの経歴の洗い出します。自分調査表から、『文頭の1文に命をかける!』ためのキーワードを抽出して職務経歴書の材料集めをします。

自分調査表を作成する

下の画像の自分調査表の書式に沿って箇条書きにします。

ポイント:なるべく具体的に数値を用いた表現は省略しないことです。

・経験年数:職場での経験年数

・部署:経験してきた部署名

・部署目標:あなたに関係するその部署での期初の目標

・目標の達成度:期末時点の目標に対する達成度

・その時困ったこと:業務を進めるうえで苦労したことや工夫したこと

・実際に行動したこと:その時困ったことに対しての対応方法

自分調査表サンプル

自分調査表から自分の強みや考え方の共通点を3つ以上見つける

自分の考えの抽出と聞くと難しそうに感じませんか?

こう考えましょう⇒自分調査表にある実績は他人

自分調査表の人物が他人だと考えることで客観的に考えられます。そうすると、この人は『コミュニケーションを円滑にできる人だ』、『諦めない心を持ってる人だ』と素直な表現が出てきます。

ポイント:自分が実際にそう考えて仕事をしてきたかどうかは別だと割り切りましょう。あなたの行動を客観的に評価したときに、他人がどう感じるかが重要です。自分のことですので悲観的に考えてしまいがちですが、実際の行動に結びついていれば、それはあなたの強みや考え方につながる部分です。

自分の強みや考え方を3つ以上抽出できれば、職務経歴書の80%は完成したも同然です。

職務経歴書を書く・自分調査表にまとめた内容を具体的に書く

職務経歴書は4段構成です。

1,職務の要約  ★

2,職務経歴

3,スキル

4,自己PR  ★

職務の要約と自己PRについては、『文頭の1文に命をかける!』すなわち、あなたの強みや考えを含め数値での実績を意識します。

現在の職務の要約

この文が職務経歴書の”顔”のため、最重要ポイントです。自分調査表から抽出されたあなたの一番の強みと行動、達成度を数値で示し、100字程度で簡潔に記載します。

ポイント:だらだらと長い文章で記載を行わず、読み手に伝わりやすいよう端的に記載することを意識しましょう。

<良い例文>

昨年は私が担当したA社開拓活動により、営業課の目標である前年度からの売上比率130%達成に貢献いたしました!

私は、現在X社で4年間、新規開拓業務を担当しております。日々めげずに継続することを強みとしており、何度断られても諦めず、諸先輩方に相談しながら知識と経験をフル活用して行動した結果、先方から評価していただき、受注に結び付けることができました。

<良いポイント>

・『文頭の1文に命をかける!』を実施しています。文頭に数値を含めることで、目を引くインパクトのある文章に仕上がります。

・数値で説明しています。数値を見ただけで会社に貢献していると感じられるような実績もあるでしょう。そういった実績は惜しみなく記載します。

職務経歴

職務経歴は2本立てです。今ある情報を箇条書きにしていきます。

・あなたの勤務実績、所属している企業の情報

・あなたの経験を時系列で表したもの

ポイント:あなたをPRするポイントは『1現在の職務の要約』と『4自己PR』です。ここでは簡潔に履歴を箇条書きするのみにして置き、メリハリをつけましょう。

あなたの勤務実績、所属している企業の情報

以下の例文のイメージで企業HPを確認して、記載していきます。

<例文>

2017年4月~現在 X株式会社

事業内容:〇〇製品の製造、および販売

資本金:▲億円 、売上高:■億円、従業員数:◆名 ※2022年9月現在

あなたの経験を時系列で表したもの

以下の例文のイメージであなたの経歴を記載していきます。

<例文>

2017年4月~2019年3月 営業課 ××関連製品担当

【取扱製品】

・×××

・×××

【対応顧客】

・主にB社、C社を担当

【業務内容】

・新規製品の売り込み、提案

2019年4月~現在 営業課 新規顧客開拓担当

【取扱製品】

・×××

【対応顧客】

・新規顧客 〇〇関連の会社への新規営業

【業務内容】

・新規顧客の開拓

スキル

保有しているスキルを10個程度は箇条書きしていきます。無関係だと思うスキルであっても、あなたが業務を経験してきた証になるものです。取りこぼしがないように自己判断せず、すべて記載します。

<例文>

・新規顧客開拓対応

・〇〇資格

・TOEIC 、、点

・一般的なパソコン操作

自己PR

自分調査表で抽出したあなたの強みとその実績を文頭に配置して、それぞれの詳細の内容を記載します。あなたの強みに合わせて3個以上は記載していきましょう。最終的なボリュームとしては、A4用紙1枚~1枚半に収まるよう、1つの強みに対して文字数300~500字を目安にしましょう。

1つ目の自己PRには、職務要約の内容に対して詳細を付け加えていくイメージで記載します。職務の要約で記載した内容と自己PRの初めの内容が同じであることで、職務経歴書につながりを持たせます。こうすると、読み手にとって非常に読みやすくなります。

2つ目以降の自己PRは、あなたの強みに合わせて同様の考えで記載していきます。

ポイント:詳しく書き過ぎないことです。イメージは7~8割くらいの内容で記載していきましょう。理由は、面接での突っ込みどころを残しておくためです。例えば下記の例文では、『あなたはこの経験から何を学びましたか?』という質問に対して『諦めずに継続することです。なぜなら〇〇〇』という強みにつながる返答ができます。

<自己PR例文・・職務の要約+詳細の補足>

昨年は私が担当したA社開拓活動により、営業課の目標である前年度からの売上比率130%達成に貢献いたしました!

A社は弊社が昔から参入したかったお客様の一つですが、競合他社との取引がメインであり参入障壁が高い状態にありました。ある大幅増産案件を耳にした際に即効営業活動に出向いた結果、なんとか参入に成功したという経緯があります。

私は売り上げに貢献するべく、購買担当者と密に連絡を取り合ってはいたものの、全く売り上げを伸ばせずにいました。どうすればよいか分からず、社内で様々な人に相談を持ちかけて私が考えた策は、実際に製品を使っている人のもとに出向き困りごとを解決するというものです。

購買担当者に許可を取り、各担当者に直接お声掛けをさせていただきながら、困りごとに対して1点ずつ対応していった結果、A社内で良好な評判を獲得することができました。その結果、昨年の新規大型案件に対して弊社の受注が決定し、競合他社に追いつく勢いで前年度からの売上比率130%達成することができました。

まとめ

職務経歴書はあなたの説明書です。あなた自身が強みをしっかりと認識することで、あなた自身のことを相手に伝えられるように準備することが非常に重要です。

分からないことを相手に説明できないのと同様に、自分のことを知らなければ相手に自分を説明することはできません。自分のことを知ったうえで、『文頭の1文に命をかける!』ことを実行することができれば、他の人とは違った、読み手が目を止めてくれるキラリと光る職務経歴書を作成することができるようになります。書類選考を突破し、明るい転職への道を切り拓いていきましょう。

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著者

転職エージェント会社の代表。金融機関で約10年勤務(日本、ヨーロッパ、アジア)の後に起業。得意なターゲット層は20代〜40代の証券、銀行、M&A仲介、マーケターが得意分野。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅建士。

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