新入社員で入社した会社をやめるという選択は、後悔につながるのでしょうか?
そして未経験でエンジニアとして採用されたときに、どんなことで後悔をするのかを今回は解説していきます。
もし、あなたが今の会社で満足できていないなら、技術者としてキャリアチェンジをすることをおすすめしますが、決して後悔のないようにしていただきたいです。
今回の記事が、あなたのような転職初心者の役に立つものになればうれしいです。
未経験でエンジニアへ転職して後悔していること
転職前にもっとこうしておけばよかった後悔3選
1,転職前にエンジニアについて勉強しておけばよかった
転職前に、もっとこうしておけばよかったという後悔は誰しもあるでしょう。
まずは、「エンジニア」「技術者」についてもっと勉強して深く理解しておくべきだったという後悔です。
新卒で入社した会社である程度経験を積み、転職するわけです。
0からIT業界へ入るため、エンジニアについて何も知らない状態です。
どんな仕事内容で、業界の常識はどんなことで、どういう人たちが働いていて、将来はどのようなキャリアプランがあるのかといったことです。
これらを意識しないで入社した場合、おそらく高い確率でミスマッチ入社となり、早期離職につながります。
決して時間の無駄だと思わずに、自分が納得できるまで、不安要素がなくなるまで、とことん調べつくしましょう。
正直なところ、人間関係は実際に会社に入社してみないとわからないことのほうが多いです。
運要素が強いのは否めません。
しかし、それ以外の仕事内容であったり、エンジニアにもいろいろな種類があること、働き方が自分の理想のライフプランと合っているかという点に関しては、調べられるはずです。
自分の持ち味であるスキルを活かせるのかどうかも、調べていくうちにわかってくるでしょう。
未経験で入社するからといって、前の会社で学んだスキルは無駄にはなりません。
将来自分がどんなエンジニアとして活躍していきたいのかを考え、必死に情報収集していきましょう。
2,待遇について妥協点を探しておくこと
続いては、けっこうシビアな問題です。
それは「待遇」に関しての後悔です。
実際に、未経験で転職した方たちの一番の悩みが、待遇についてかもしれません。
新入社員ではなく、社会人経験があるため、社会人マナーや礼儀、作法は一人前ですが、業務の面は未熟者です。
だから、当然待遇も低くなるのですが、どうしても納得いかない部分もあるでしょう。
なぜなら、周りは新卒で入社した新入社員です。
学生に毛が生えたような子たちに交じって、仕事をしているので、もちろん待遇も彼ら彼女らと変わりません。
この現実を、受け入れることができるかどうかです。
今まで他業界、他業種で培った経験、ノウハウ、スキル、人脈、知識が、悲しいかな給与へ反映されることはありません。
中には非常に悔しいと嘆く人もいるでしょう。
「自分は本来もっと稼げる人間なんだ」
「なんで自分が新入社員と同じ給料なんだ!意味がわからない」
そのような気持ちは痛いほどわかります。
なぜなら、自分自身があなたと同じように経験なしの業界、職種へキャリアチェンジをした人間だからです。
今は耐えるしかありません。
転職に成功できただけで素晴らしいと思うのです。
また、視点を変えてみてください。
新入社員からしたら、社会人経験はあるけど業務がまったくわからないような人が入ってきて、一応礼儀として年上だから敬うように接しますが、仕事はまだできないわけです。
目の上のたんこぶとは言いませんが、同僚や同期のようにくだけた話をできるわけでもなく、仕事を教えてくれるわけでもない、ただ年齢が上のだけの人という印象です。
そう考えると、若干申し訳ないという気持ちになるのが、年上としての感情ではないでしょうか。
待遇がどうのこうのと悩んでいたのですが、新入社員は転職してきたあなたとの関係に悩んでしまうかもしれないのです。
3,エンジニア業務について動画や書籍で学習する
最後は、やはり仕事に慣れるまでが大変という意見です。
これは後悔ということではありませんが、自分の思っていたよりも難しい業務だったということでしょう。
実際に経験なしで技術者として採用されてから1年は勉強期間と思っておいてもよいかもしれません。
なぜなら、研修制度があったとしても、いきなり実務を経験させるというのは、企業側としてもリスクが大きいからです。
だから研修をみっちりやってOJTで先輩と一緒に業務を覚えていくという恰好になることが多いです。
しかし、それならば、転職する前に自分で動画サイトや書籍でエンジニアの業務について学習しておけばよかったのではないかというのがひとつの意見です。
たしかに、転職活動で面接練習などして、採用が決まったあとは、多少の時間があると思います。
その空き時間を利用して遊び惚けるのもいいのですが、せっかくできた空白の時間を次の仕事のために利用しないのはやはりもったいないです。
しっかりと未来を見据えて、今自分のできることをやっていきましょう。
一日30分だけYoutubeを見てエンジニアについて勉強するのでもよいです。
古本屋でエンジニアの本を購入して、動画サイトでわからないことがあったら、本で調べるのでもよいです。
何かしら自分ひとりで勉強しておいて「自分の力で前へ進んでいる」とう実感を持っておくのが大切です。
エンジニアになってからも、日々わからないことの連続でしょう。
それをどう自分の中で調べて、解決していくかが求められるスキルになってきます。
そういう意味では、努力次第で経験者との差を埋められるはずです。
一生懸命勉強してこれからの自分に向けて、アドバンテージを作っておきましょう。
エンジニアについての後悔ではなく、こうであったらいいなという希望
残業時間の削減
続いては、後悔ではなく、こうであったらいいなという希望についてみていきましょう。
まずは、残業時間についてです。
技術者として働いていくにあたって、「納期」は避けられません。
どうすれば顧客の「納期」通りに制作物を納品するかが、仕事の一番重要なポイントだからです。
しかし、納期に間に合わせるということは、必然的に残業時間が多くなることを意味しています。
なぜなら、毎日ノー残業デーで制作物を納品できるほどの優秀な技術者は、なかなか存在しないと思われるからです。
もちろん9:00~18:00の勤務時間内には昼休憩が1時間含まれていますし、午前と午後もぶっ通しでコンピューターとにらめっこして作業を進められる体力の持ち主もいないでしょう。
適度に休憩を取りつつ、脳みそを休めつつ、正確に作業をしていくのが技術者としてのパフォーマンスです。
つまり、残業が多くなるのは仕方ないことなのですが、昨今の働き方改革で会社として残業時間が多いのが問題視されてきました。
長時間労働は精神疾患などの心の病気や、体にも支障がでてくるはずです。
一定の睡眠時間の確保ができるくらいの業務時間がベストということで、残業時間をいかに減らしていくかということが今後従業員が求めているものといえるでしょう。
リモートワークの推進
続いては、リモートワークについてです。
IT業界への転職の理由として、在宅勤務のような自由な働き方ができるというポイントも上位にあがってくるでしょう。
しかし、いまだにリモートワークを導入していないIT企業もあるのです。
たとえば、ベンチャー企業で「社長の方針で出社は絶対」というところや、大企業でも「客先常駐で出社が必須」というところです。
入社したあとに後悔しないように、条件面を面接時に確認しておくのがよいでしょう。
もし、聞きにくいことだとしても、その後入社して実際に働いていくのはあなたです。
将来の自分が間違った選択をしてしまったと後悔しないようにするには、「今聞くのは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥」というように、相手にどう思われるかを無視して思い切って質問しましょう。
私の知る限り、優良なIT企業は、すでにリモートワークを導入しています。
週3出社や週1出社、なかにはフルリモート勤務でよいという企業もあります。
働き方は人それぞれなので、なかには出社したいという方もいると思うので、自分に合ったほうを選択できることを願っています。
コミュニケーション機会の増加
続いては、後悔ではないですが、一部の従業員が望んでいることです。
それはコミュニケーション機会の増加です。
実際に、技術者として働いていく際、コンピューターと向き合う時間のほうが、人間と会話する時間よりも長いことになりがちです。
当然、クライアントの納期通りに制作物を納品するので、悠長に世間話などしている時間はないというのも一理あります。
しかしどうでしょう。
転職してきた新人からすると、構ってもらえていない、仲間扱いされていないというように悲観的にとらえてしまう人もいるかもしれないです。
初めての出勤日に新人に対してウェルカムランチをして歓迎するように、入社してから1か月は毎日、朝礼と終礼というように出勤後と退勤前に1on1で会話をする機会を設けるのはいかがでしょうか?
その日の業務で、わからないことがあったら質問してもよいですし、雑談をしてお互いのことをよく知るように働きかけてもよいです。
新人からしたら、よく知らない人から教えてもらうより、会話をして人となりがよくわかる人に指導してもらうほうが理解しやすいはずです。
エンジニア未経験で転職した会社が自分に合わなくて後悔したときにすること
エンジニア求人を探してキャリアアップ
もし、エンジニアに未経験で採用されて入った会社が、自分には合わなかったらどうしますか?
これは実際にありえる話です。
仕事内容なのか、人間関係なのか、働き方なのか理由は人それぞれでしょうけれど、転職に失敗する人は一定数以上存在します。
そんなときに紹介したいのが、まずはもう一度求人サイトへ登録し直して求人を探すということです。
未経験で入社するということで難しいと思われていたかもしれませんが、次は経験者としての転職です。
よって、多少は難易度も下がるはずです。
そして、どのような仕事内容かも把握できているため、即戦力として活躍できる確率も上がります。
これはあなたにとってチャンスといえるでしょう。
ピンチはチャンスとよくいったものです。
どれだけ失敗をしても、未来を見据えて行動していれば必ず成功を掴めます。
一度、選択肢を間違えただけで、人生は終わりません。
むしろあなたの失敗にだれも興味はないし、だれも失敗に気づいてすらいないかもしれません。
何度でもやり直せるという気持ちで、再度ジョブチェンジをしていきましょう。
職場でいろんな経歴の人を観察して人生勉強をする
続いては、人間関係に関しての話です。
転職した企業が自分には向いていない、特に人間関係が合わないと感じることも大いにあると思います。
そんなときは、その状況を逆手にとって、「自分は今いろいろな人を観察して、人生勉強をする機会だ」と割り切って前に進みましょう。
前職で営業だった人、料理人だった人、証券マンだった人、自己啓発セミナーを開いていた人など、転職先にはさまざまな経歴の人が存在します。
過去はどうだったかは重要ではありませんが、今こうして巡り合ったのも何かの縁です。
その人たちがどういう経緯でこの会社に入ってきたのか、なにを目指しているのか、仕事に求めているものは何か、というように自分に置き換えて相手の話を聞くと、新しい発見があるはずです。
「こういう人もいるから自分もこれからは考え方を変えて生きていこう」と前を向けるかもしれません。
給料や待遇だけがすべてではありません。
仕事内容がハードか楽かだけがすべてではありません。
その職場で過ごすことで、どんな人間と交流できて、同じものを共有し、自分にどんなインプットがあって、今後どうやって得たものをアウトプットしていくか、が大事なのです。
人間関係で悩むのはどこの職場でも同じです。
いっそのこと割り切って、人生勉強だという気持ちで前へ進んでいきましょう。
趣味を極める
続いては、別の角度からのお話です。
もし、職場が合わないと感じたとき、仕事のことで頭がいっぱいになってしまうこともあるでしょう。
しかし、自分では解決できない問題というものもこの世の中には多く存在します。
そんな類の問題はいっそ、考えるのを放棄して、別の何かを考えることにしましょう。
たとえば、「趣味を極めることを」考えるなどです。
これはもちろん、仕事中に考えるのではなく、業務外の自分の時間で趣味をしていくだけです。
なんだそんなことか、と思いましたか?
しかし、今までのあなたは転職することに精いっぱいで、自分の好きな時間をあまり取れていなかったと思います。
そして、入社してからも勉強漬けの日々で疲労困憊です。
一旦頭の中を空っぽにして、クリアにした状態で、仕事のこととは関係のない趣味を全力で楽しむ必要があります。
趣味を楽しんだところで、そのあとの仕事に何も影響しないのではないか、という意見もあるでしょう。
しかし、これからの時代は、ひとつの企業に終身雇用制で勤めるわけではありません。
そして転職を繰り返すだけでもありません。
フリーランスとして、一人で事業主として、お金を稼いでいく時代です。
「自分には、そんな得意なことをお金にできるほどの能力はない」と思うかもしれません。
しかし、あなたにも趣味はあるはずです。
そのことになら3時間は話せる、それをすると半日はあっという間に過ごしてしまうというような、趣味がきっとあるはずです。
まだ見つかってなかったら、これから探せばいいだけです。
そして、趣味を極めてだれかに何かを提供できるくらいの時間を費やすのです。
そうすればあなたを求める存在が増えていって、独立してお金を稼ぐフリーランスとなります。
今まで一生懸命勉強してきた分、少しだけ息抜きにゆっくり趣味を楽しんでみませんか?
あなたにはその権利があるはずです。
まとめ
いかがでしたか?
未経験でエンジニアになって後悔することは、やはり勉強が難しいということが多い意見です。
これまで自分が時間を費やしてきたこととは、全く別の道を歩むわけです。
もちろん、後悔もつきものでしょう。
しかし、やった後悔とやらなかった後悔なら、きっと後者のほうが後悔するはずです。
今の自分の気持ちを信じて、転職に踏み切ることが、将来の自分の助けになることだってあるのです。
まず、一歩を踏み出しましょう。