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金融系SEとは?メリットや適している人の特徴を解説します

金融系 se 転職

金融系SEとは、どのような職業なのでしょうか。金融系SEが他のSEより厳しいと言われる理由、金融系SEが使用するプログラミング言語、取得すべき資格について紹介します。金融SEには、技術力、データ分析力、数学力、問題解決力、金融市場の理解、技術モデル・システム活用力、取引戦略への洞察力など、多くの資質が求められます。

また、リーダーシップや、金融IT・分析の最新動向への理解も必要です。つまり、金融の世界に精通し、最新のコーディング言語や技術に精通したプロフェッショナルでなければならないのです。金融SEの活躍の場と課題について、ぜひ記事をご覧ください。

目次

金融系SEとは?

金融SEとは、銀行や証券会社、保険会社など、金融業界の組織が利用する業務システムを担当するシステムエンジニアのことです。金融業界のシステムエンジニアで、金融業界のシステムを構築・開発・運用する人を金融SEと呼びます。金融業界には様々な種類があるため、担当する金融業界の種類によって、金融SEの業務内容は大きく異なります。

例えば、銀行業界では、金融SEは、顧客サービス、販売、会計、経営、技術に関するシステムの開発・導入を担当します。証券会社では、金融SEは取引プロセス、リスク管理、コンプライアンスに関連するシステムの開発を担当することがあります。また、保険会社では、引受、営業、顧客管理などのシステム開発が金融SEの仕事となります。このように、金融SEは金融ビジネスの発展において重要な役割を担っており、担当するシステムが複雑であることから、優秀な人材の需要が高まっています。

そのため、金融SEを採用する企業は、高い分析能力と技術力を持ち、金融ビジネスで使用される最新のテクノロジーやアプリケーション・ソフトウェアに関する幅広い知識を持つ人材を求めることが多くなっています。

金融系SEにはどのような人が向いている?

ここでは金融系SEにはどのような人が向いているのかについて紹介していきます。

責任感がある

責任感の強い人こそが金融SEに適性があるといえるでしょう。社会を支える金融業界では、資産などの機密・重要情報を扱うため、その情報を扱う金融系SEには責任感が求められます。他業界のSEでも仕事に対する責任感は必要ですが、機密情報を扱う金融業界で働くSEには特に重要です。そのため、金融系SEは、一つ一つの行動が業界に大きな影響を与える可能性があるため、プロジェクトの細かな部分まで気を配る必要があるのです。

SEは、金融情報を扱うための専門的な知識やスキルセットを持つだけでなく、さまざまな帽子をかぶりながら、信頼関係の構築や公共の安全を優先するための支持者となることが重要なのです。人工知能や機械学習などの技術の台頭により、モラルを持ち、正しい業務ガイドラインを遵守するSEの必要性が高まっています。

学ぶ意欲が強い

近年、フィンテックなどの言葉が生まれ、金融業界もIT化が進んでいます。金融機関の業務やあらゆるサービスがITによって効率化され、今後も金融業界の業務が変化していくでしょう。ブロックチェーン、機械学習、ビッグデータなどの技術の発展により、銀行が顧客データの処理や分析、顧客との関係統合を自動化したソリューションに依存するようになり、銀行分野だけでも大きな影響を受けるようになってきています。その結果、銀行業界における人間の存在による信頼感や親近感の役割は、デジタルな手法やサービスに取って代わられつつあります。

金融業界でSEとして活躍するためには、自ら積極的に新しい知識や情報を収集し、身につけるという高い学習意欲が必要です。例えば、業界誌を読む、セミナーや勉強会に参加する、オンラインフォーラムに参加する、ソフトウェア開発ツールを使って業務上の課題を解決する、ソーシャルメディアを使って業界特有のトレンドを把握するなど、積極的に学習する姿勢が求められます。そのため、SEは新しい商品やサービスのトレンドを先取りし、テクノロジーソリューションを金融業界に適合させる方法を見つけるために、さらなる努力をすることが重要であるといえるでしょう。

几帳面

金融業界の業務システムは、様々な計算を担っています。銀行の業務システムは金利などの緻密な計算を行い、保険会社の業務システムは保険料の計算をはじめ、精度が要求されるさまざまな計算を行います。このような機関の業務システムで計算ミスが発生すると、組織全体、ひいては金融業界全体に大きな問題をもたらす可能性があるでしょう。

つまり、金融機関の業務システムを扱う金融SEには、正確で徹底した業務が求められているのです。また、どんなに簡単な計算であっても、一つ一つの計算に目を配る必要があります。財務SEは、すべてのデータが正確であることを確認することに集中するだけでなく、データの複雑さや組織全体でどのように使用されるかを評価・分析することにも注意を払わなければならないのです。

コミュニケーション能力に秀でている

金融SEに限らず、SEの仕事はさまざまな人と関わりを持ちます。例えば、日々の業務では、社内のメンバーと打ち合わせを行い、スケジュールやタスクの調整を行うことが多くあります。このような会議を成功させるためには、効果的なコミュニケーションが取れるかどうかが重要であり、どのように会議を行うかを考慮する必要があります。

ここでコミュニケーション能力を発揮することで、金融SEはチームから尊敬される存在になることができるのです。また、顧客との面談では、顧客のニーズを引き出すために、積極的なコミュニケーションが必要です。顧客との打ち合わせは、顧客の期待と現実をすり合わせることが多いため、金融の仕事の中でも特に重要な部分です。

成功させるためには、顧客のニーズを理解し、現実的な解決策を提案することが不可欠です。そのため、基本的にコミュニケーションが重要な仕事なので、コミュニケーション能力の高い人が金融SEに向いていると言えます。

金融SEのメリット

ここでは金融系SEのメリットについて解説していきます

平均年収が高い

金融系SEの平均年収は高く、30代前半の平均年収は約750万円となっています。民間給与実態統計調査によると、2020年の日本全体の労働人口の平均年収は433万円なので、金融系SEの年収は非常に高いと言えるでしょう。また、金融系は細かく正確な計算や予測をするために専門知識が必要なため、IT業界の他の職種と比べても高給と言えます。

これは、ソフトウェアエンジニアやシステムエンジニアなど、IT業界の他の職種においても同様で、求められる職務を遂行するためには、より高度な技術力が必要とされます。また、金融系SEは同業他社と比較して賃金が高いだけでなく、インセンティブやチャンスも多く、さらなる昇給につながる。結局のところ、仕事の内容とそれに伴う資格の有無が、このような高い平均給与を受け取ることを可能にしているのです。

やりがいがある

現在、金融業界ではさまざまなサービスにITが活用されており、他の業界に比べてITへの依存度が高いと言われています。電子金融サービスは世界の多くの国で必要不可欠であり、決済や送金の自動化が進み、ITに大きく依存しています。多くの場合、このテクノロジーは、リスク懸念の軽減、金融機関の機能拡張、顧客サービスの向上に役立っているといえるでしょう。

あらゆるサービスやシステムがコンピューターによって管理されているため、金融業界を支える金融SEは社会的に重要な仕事といえます。情報へのアクセス、安全性、最新性を確保し、IT標準の開発・導入を推進することが仕事となっています。その結果、取引の合理化、ミスの減少、業務の効率化などにつながります。

このようなSEには、金融機関を管理・監督するための技術的な知識だけでなく、金融機関が重要な規制や政策を遵守するための社会的側面への理解もますます重要になってきています。

転職市場において評価されやすい

金融系SEの仕事は、IT系の仕事の中でも特に専門性の高い仕事です。金融系SEとして働くには、プログラミングなどの技術的な知識と、金融業界の業務に対する理解など、総合的な知識が必要です。金融業界の業務は複雑に入り組んでいるため、その業務をこなすための専門知識と知識を兼ね備えている人が求められているのです。

そのため、金融SEの経験を積んでいれば、転職市場で高く評価され、プロフェッショナルなキャリアを積むことができるのは間違いありません。さらに、金融業界に関する知識を深めれば、金融業界の多くの職務に貴重な知見を提供することができます。金融業界の進化に伴い、適切なスキルを持つスペシャリストへの需要は高まる一方であり、金融SEの価値はさらに高まります。

将来性がある

金融業界ではIT技術の導入が盛んで、インターネットバンキングなど新しい金融サービスが続々と登場しています。今後もIT活用の流れは続き、フィンテックによって業務の効率化・自動化が進むものも出てくるでしょう。その結果、金融サービスにおいてテクノロジーを駆使した役割は不可欠なものとなり、金融SEの需要は高く、将来性も期待されています。

ITソリューションの導入が進む中、金融SEは最新の技術動向を常に把握し、需要を維持することが必要です。技術的なトレンドを把握し、技術的なスキルを向上させる機会を得ることは、金融SEの競争力を維持し、将来を成功させるための優先事項であるべきです。新しい技術が次々と登場する中、金融SEは、急速に進化する業界のペースに遅れないよう、積極的に学び、適応する必要があります。

まとめ

金融系SEとは、金融機関向けのシステムを扱うSEのことです。責任が重い仕事ですが、その分やりがいも大きいです。金融のシステムを整備し、経済を円滑に回すという、金融の世界では名誉ある役割です。

金融SEへの道を歩み始めるには、仕事内容、要件、そしてその役割を担う人への期待に精通する必要があります。これには、分析力、問題解決力、技術力の適切な組み合わせが含まれます。さらに、業界や金融機関によっては、金融や会計などの関連分野の学位があると有利な場合があります。

また、独立して仕事をしながらもチームの一員として働くことができる能力、プロジェクト管理能力、常に学習し成長し続けることなども、成功する金融SEに欠かせない資質です。もし、あなたがこれらの資質や特徴に自分自身を認めるなら、思い切って金融SEになってみてはいかがでしょうか。

この仕事のメリットや難しさを十分に理解することで、この道が自分に合っているかどうかがすぐに分かるはずです。

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著者

転職エージェント会社の代表。金融機関で約10年勤務(日本、ヨーロッパ、アジア)の後に起業。得意なターゲット層は20代〜40代の証券、銀行、M&A仲介、マーケターが得意分野。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅建士。

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