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未経験でプログラマーになるには?必要なスキルなどを紹介します

転職 プログラミング

未経験でもプログラマーになりたいという人はたくさんいます。最近では、「未経験者歓迎」の求人を出している企業もよく見かけるようになり、プログラマーになることがより身近に感じられるようになりました。しかし、実際に未経験からプログラマーとして働くには、敷居が高いと感じる不安もあるのではないでしょうか。ここでは、プログラマーの仕事がどのようなものなのかを紹介するとともに、未経験からプログラマーを目指すために大切なことについても紹介します。

目次

プログラマーの仕事はどのようなもの?

プログラマーは、プログラミング言語を使って、コンピュータを動かすためのさまざまなシステムやソフトウエアを作っています。プログラムとは、コンピュータに何かを動かしたり表示したりする方法を指示する命令の集合体です。プログラマーが作るシステムやソフトは、私たちの身の回りのあらゆるところで使われています。

ゲームやスマートフォン、テレビなどの機器も、企業が使う物流や金融のシステムも、すべてプログラマーがつくったプログラムによって動いているのです。一般的にプログラマーは、システムエンジニアが設計した仕様書を基に、プログラミング言語で実装し、設計時に考慮されていなかったミスをカバーし、バグを潰していきます。スムーズに動くプログラムを作るために、何度も何度もテストを繰り返し、細かい部分まで吟味し、バグがないように精魂込めて作り上げていきます。

このプロセスでは通常、コードや複雑なシナリオを深く掘り下げ、すべてのコーナーケースが考慮されているかどうかをチェックします。また、さまざまなコンポーネントが完璧に組み合わされなければならず、小さな積み重ねが大きな影響を与えるため、プログラマーの仕事はより困難でストレスの多いものになります。新しい技術が出てきたとき、それを最適化し、同じプログラムの中でその可能性を最大限に生かすには、かなりの時間と労力が必要です。

それでも、すべてがうまくいき、エンドユーザーに愛される製品ができたときは、本当にやりがいを感じるでしょう。

未経験の人材でもプログラマーに採用されるのか

IT未経験でも採用されるのは事実ですし、ITを導入していない企業を探すのが難しいほど、ITが日常生活に溶け込んでいるのはご存知の通りです。そのため、未経験者を歓迎するIT系の求人は増加傾向にあります。「未経験」とは、多くの企業で「実務」経験がない人を指すので、プログラミングやコンピュータの知識が全くない人は、採用されるのはかなり難しいでしょう。

しかし裏を返せば、IT関連の資格や独学で身につけたプログラミングのスキルが評価されることもあります。さらに、IT分野の知識を定着させるために、独学で勉強することも効果的です。他の業界知識やマネジメントスキルなど、ITに関連すると思われる実務経験に適したスキルがあれば、採用されることも珍しくありません。

未経験であっても、IT関連の仕事であれば年齢は関係ありません。したがって、どんな留保もあなたを落胆させないようにしてください。業界研究、授業への参加、現場での体験など、時間と労力を惜しまず、成功の可能性を高めてください。

プログラマーとSEの違いとは

システムエンジニアの仕事は、クライアントがシステムに何を求めているかを聞き、要求を決定し、システムをどのように組み立てるかを考え、設計・開発を進めることです。これをまとめたものがシステム仕様書と呼ばれるものです。プログラマーは、システム仕様書を受け取り、プログラミング言語を使ってプログラムコードを書き、システムを実装します。また、プログラムが正しく動作するようにテストを行い、より信頼性の高い、欠陥のないシステムを実現します。

システムエンジニアには、ソフトウェア工学の分野で柔軟な発想と、強力で結束力のあるチームでの業務経験が求められます。また、開発の各段階や、ソフトウェアのコーディングとデバッグのデザインパターンについて深い理解が必要です。システムエンジニアは、最初のプロトタイプの作成からコードの検証、デバッグまで、システムの設計、開発、実装プロセスのすべての技術的な側面を監督します。

また、システムエンジニアは、利害関係者と開発チームとの間の連絡役として、顧客の要求が満たされ、プロジェクトが予定通りに進んでいることを確認する役割を担います。変更や実装に関する情報を伝達し、フィードバックを確認し、製品に対する顧客満足度を確保します。プログラマーはシステムの実際の動きを作るのに対し、システムエンジニアはシステム全体の枠組みや仕様を決定します。

ただし、システムエンジニアがプログラミングも行い、プログラマーがシステムの仕様を決めることもあるため、現場によっては両者の境界が曖昧になることもあります。プログラマーが組織の中でより大きな役割を担いたいという強い意志と意欲があれば、プログラマーとして仕事を続け、プログラミングやエンジニアリング、顧客対応などのスキルを磨いた上で、いずれシステムエンジニアとしての役割に移行していくことも許容されるでしょう。

プログラマーに求められるスキルとは?

ここではプログラマーに求められるスキルについて解説していきます。

一般的なプログラミングの知識

プログラマーの仕事は、プログラミング言語を使ってプログラムを実装することなので、プログラミングの知識が必要なのは当然です。システムの多様化により、プログラミング言語の種類は非常に多くなっています。一般的にプログラマーは1~3種類のプログラミング言語に特化していますが、それ以外の言語の知識も持っている人も少なくありません。

未経験の場合、プログラミングの基礎知識をもとに簡単な仕事から始めることもできますし、勤務先で研修を受けることも可能です。プログラミング言語の知識以外にも、プログラミング言語の命令によって発生する言語の特性や、プログラムで効率的に問題を解決するためのアルゴリズムの理解、プログラムの不具合が発生した際の原因の調査やデバッグに関する知識など、プログラマーとして働くために身につけなければならないことはたくさんあります。

コミュニケーション能力

プログラマーは常に一人でプログラムを書いていると思われがちですが、プログラミングや開発のプロジェクトの大半は、チーム単位で行われます。システムエンジニアが開発全般を担当し、プログラマーはコーディングやシステム関連の作業を行うなど、チームメンバーの役割はさまざまです。どのような役割であっても、コラボレーションを成功させるためには、効果的なコミュニケーション能力が必要です。

プロジェクトを成功に導くためには、意見を聞き、それに迅速に対応すること、適切な質問をすること、適切な提案をすることが重要です。また、チームメンバー間の意見の相違や、言葉の壁による誤解など、潜在的な落とし穴に注意することも重要です。つまり、プログラマーにとってコミュニケーション能力は、グループワークを効率的に行うために必要不可欠なものなのです。

根気強く物事に取り組める胆力

プログラマーの仕事は、プログラムを忠実に書くことと同時に、そのシステムをより正確にするためのテストを行うことにあります。つまり、どんなに小さなバグも見逃さず、綿密なテストを繰り返していくのです。プログラミングは、プログラムの論理や複雑さを綿密に説明する必要があるため、費やされる時間や集中力が高くなります。

そのため、アウトプットの正確さを保証するために、全工程で厳しいテストを行う必要があります。このように、プログラマーに求められる能力のひとつに、集中力を切らさずにコツコツと作業を続けられること、そして目の前の基本的な作業だけでなく、それ以外のことも考えられることが挙げられます。

未経験からプログラマーを目指すために大事なこと

ここからは未経験からプログラマーを目指すために大事なことについて解説していきます。

目標をはっきりさせる

未経験の状態からプログラマーになるということは、それなりの覚悟とやりたいことがなければなりません。自分がどのようなプログラマーになりたいのかを明確にすることが、今後の進路を決める上で欠かせません。前述したように、プログラマーは業界や分野によって働き方が様々であり、それに応じて使用するプログラミング言語も変わってきます。

言語や業界によって、人気のあるコーディング言語とそうでない言語がある場合もあります。売れっ子プログラマーを目指す際には、自分が興味のある業界の技術動向や職種を考慮することも大切です。また、プログラマーに限らず、システムエンジニアなどへステップアップしたい場合もあるでしょう。求人情報を調べたり、業界のベテランに聞いたりして、その分野の仕事の役割や技術動向について理解を深めておくとよいでしょう。

プログラマーとしての目標を明確にすることで、何をどのように学べばいいのかが明確になります。現在ではコーディングやプログラム構築を一から学べるサービスはたくさんあります。視野を広く持ち、フォーラムやコミュニティを活用して、他の経験豊富なコーダーから洞察を得たり学んだりすることが大切です。

ITの世界について理解を深める

IT業界と一口に言っても、その職種や仕事内容は多岐にわたります。自分が目指すプログラマー職の位置づけを理解するためには、IT業界全体の大まかな概要だけでも把握しておかないと難しいでしょう。まず、今日のITスペシャリストは、専門的なソフトウェアの開発、コードの記述、さまざまなビジネスへの技術的なソリューションの提供を中心に活動しています。

デジタル時代の到来に伴い、この業界は機械学習や深層学習、ブロックチェーン、モノのインターネットなどの高度な技術をますます取り入れるようになっています。将来の働き方を明確にイメージするためには、これから参入するIT業界に関する知識を身につけることが重要です。IT業界の用語、概念、言語をしっかりと把握し、業界が技術的混乱にどのように対応しているかを知ることで、市場の最前線に立ち、最も多くの仕事の機会をつかむことができます。

自身のプログラミングのポートフォリオを作成する

プログラマーとして転職するには、自分でプログラミングの成果物を提出するのが一番効果的です。プログラマーとしての経験がないのは事実なので、いくら口頭で「プログラミングを勉強しています」と伝えても、実際にどの程度理解しているのかが伝わりにくいです。プログラミングの成果物を仕上げた経験があることは自信につながりますし、成果物を見せることで、現在のプログラミングのスキルや熱意、成果物として仕上げる姿勢をわかりやすく具体的にアピールすることができます。

最終的には、あなたの熱意と努力を雇用主に見てもらうことで、この分野でのあなたの可能性を認めてもらうことができます。

SEに転職する際におすすめな学習方法

ここではSEに転職する際におすすめな学習方法について紹介していきます。

本を活用する

SEの学習方法として最もポピュラーなのは、独学の王道ともいえる「本を使った勉強」です。しかし、1冊の本を何度も読んで完全に理解するには、相当な忍耐力と決断力が必要です。まずは一度、本を読んでメモを取り、文脈や重要なテーマを理解し、理解を深めるのがよいでしょう。

自身のパソコンで実際にシステム開発を行ってみる

自宅に開発環境を用意できれば、独学へのハードルがぐっと下がります。特に初級プログラマーは、ソースコードを書けば書くほど上達するので、自宅の近くに開発環境を構築することは大きなメリットとなります。適切なツールとオンラインチュートリアルの助けを借りれば、自分のペースで学習することができ、濃い概念に圧倒されることもないでしょう。

また、アプリケーションの計画、設計、実装、デバッグ、デプロイの全プロセスを自分で体験することで、実務に近い内容を学ぶことができます。こうした知識とスキルを身につけたあなたは、Webアプリケーションやモバイルアプリの構築、さらにはカスタム人工知能システムの構築など、より大きなプロジェクトに挑戦することができるようになるのです。

無料もしくは有料の学習サービスを活用する

動画学習サイトは、独学で勉強するSEの心強い味方です。テキストに比べ、動画は時間あたりの情報量が多く、イメージをつかみやすいのが特徴です。何から手をつけていいかわからないという初心者の方には、一度は体験していただきたい学習方法です。

まとめ

未経験でもプログラマーを目指すことはできます。しかし、学ばなければならないことや積極的に取り組むべきことは多いので、それなりの興味と覚悟が必要となるでしょう。とはいえ、現在では無料で学べるサービスなどが数多く存在していることから、まずはそれらで経験を積んで基礎知識からつけていくことをおすすめします。

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著者

転職エージェント会社の代表。金融機関で約10年勤務(日本、ヨーロッパ、アジア)の後に起業。得意なターゲット層は20代〜40代の証券、銀行、M&A仲介、マーケターが得意分野。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅建士。

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