近年日本は人手不足が続いています。そのため、企業は新卒採用だけでなく、中途採用や経験者採用を積極的に行っています。2019年に発表された統計局のデータでは、転職者は2010年以降年々増加し、2019年には過去最高の351万を記録しました。転職の一番の理由は「よりよい条件の仕事を探すため」が127万人と圧倒的に多く、次に定年や会社都合、家庭の事情等があげられます。
この記事では、よりよい条件を求めて転職を考え中の30代の方に、転職サイトの選び方を始め、各社の違いやポイントをご紹介します。『30代で転職に成功するためのおすすめサイトをご紹介!|活用のコツも解説!』でもおすすめの
サイトを紹介しておりますので、こちらもご参照ください。
「転職したい」と思ったらまず何をする?
本項では、「転職したい」と思ったらまず何から始めたらいいか具体的にご紹介します。転職は人生で何度も訪れるイベントではない為どうしたらいいのだろうと思う人が大半です。
まず転職したいと思ったら転職成功までの道順を明確に作ることが大切です。
自分の希望を考える
転職を考えるきっかけは「通勤時間が長すぎる」「家族を養うためにもっと年収をあげたい」「全国転勤が嫌だ」「会社の人間関係が嫌だ」「早く帰りたい」など人によって様々です。自分が優先したい事項を事前に考える事が大切です。優先事項を決める事でスムーズに進める事ができます。
スケジュールを立てる
転職活動の第一歩は、スケジュールを立てる事です。一般的な転職活動期間は3カ月程度と言われています。それを聞くと、たった3カ月と思ったより短いと考える方もいるかもしれません。効率よく3カ月を過ごすためには「〇月までに次の会社に入る」などゴールを予め決めておくと逆算してスケジュールを立てれます。現在の仕事をしながら次の仕事を探す場合が多く、現在の仕事に差し支えないためにも、事前に計画をたてることが大切です。
自分の経歴を整理する
転職活動を行うと、履歴書や職務経歴書を書かなければいけません。新卒の時の就職活動と違う点は、職務経歴書があることです。職務経歴書は、これまで仕事をしてきた中で自身の強みやスキル、アピールポイントを記載します。面接では、職務経歴書から質問されることが多いため自分の経歴を改めて整理する必要があります。
転職サイトに登録する
会社によっては常時10万件を超える求人が掲載されています。気になる企業があった場合は、まずは積極的にエントリーしていきましょう。転職サイトに登録する際、数多くある中からどこを選べばいいか難しいところです。本日のテーマともなる転職サイトの選び方を企業ごとに比較し、次項よりご紹介します。

転職サイトはどう選ぶ?
転職活動を経験した人にいくつ転職サイトに登録したかを調査したアンケートがあります。結果は2社が33.1%と最も多く、次に1社26.6%、3社26.1%でした。登録する数が多いと「連絡がたくさん来て大変だった」「1社ずつ登録する作業が大変だった」などといった声がありました。選び方のポイントについてご紹介します。
転職サイトの選び方は得意分野をチェック
数多くある転職サイトの中には、全てを総合的に網羅しているサイトやそれに対し、一部に特化しているサイトなどそれぞれ特徴や得意分野があります。それらを理解することで、選ぶ目安になります。転職サイトの得意分野は主に「年齢」「職業」「年収」に分けられます。例えば、IT系の求人に特化しているサイト、高収入の案件が多いサイト、30代におすすめのサイトなど様々です。
また、転職サイトはサポートがつく転職エージェント型と自身でチェックしていく求人広告型、企業から連絡があるスカウト型に分かれています。自身の状況に合わせて使い分けましょう。
転職サイト5社を徹底比較!
数ある転職サイトの中から人気の5社を徹底比較します。
■doda
dodaは、転職エージェント型と求人広告型を両方兼ね揃えた企業です。そのため手厚いサポートを受けながら、自身でも気になる求人を調べる事ができます。転職サイトの強みである「年齢」「職業」「年収」を全般的に網羅しており、求人数は業界トップクラス、オリコン顧客満足度ランキングでも上位を獲得しています。
■リクルート
リクルートでは、高収入の求人が多い「リクルートダイレクトスカウト」や、dodaと同じく全般的に網羅している「リクナビネクスト」、転職支援No1「リクルートエージェント」、女性の転職に特化した「とらばーゆ」など特化して運営しています。「リクルートダイレクトスカウト」では800万から2000万円の求人が多数あり、登録してスカウトを待つだけです。「リクルートエージェント」では、転職エージェント型で、非公開の求人数が業界最大級となっています。
■ビズリーチ
ビズリーチはスカウト型です。年収1000万以上の求人が3分の1以上占め、高収入の求人が多い点が特徴です。登録の際に、他の転職サイトではあまり見られない審査があります。審査基準は非公開とのことですが、年齢や今までの収入、経歴が関係してくるのでしょうか。月3000円から5000円程度の有料プランがあり、より求人数・スカウト数が増えるとのことです。
■Green
GreenはIT・WEB業界に強い転職サイトです。IT業界最大級の求人数を誇り、企業の人事担当者から連絡が来るスカウト型の求人も行っています。そのため企業の人事担当者と直接やり取りができるため、質問や不安がある方にはおすすめです。
■AMBI(アンビ)
AMBIはエン・ジャパンが運営する30代などの若手ハイキャリアに特化した転職サイトです。年収500万以上の求人が多数掲載されており、求人数も多く8万件以上あります。物流・貿易・マーケティング・営業・事業企画・技術など幅広い職種の求人が揃っています。興味があると回答すれば、企業から合格の可能性が送られてきます。合格の可能性を事前に知ることで効率の良い転職活動を行えます。
転職サイトを選ぶ際の注意点
最後に転職サイトを選ぶ際の注意点を紹介します。転職サイトはインターネットで検索すると1ページ目から沢山有名なサイトが出てきます。1つ気を付けてほしい事は有名だからそのサイトにしようと考えるのは危険だという事です。職業別の転職サイトだったり年齢層を絞っているサイトもあります。自分が何を望んで転職するかを自己分析してからサイトを決める必要があります。
非公開求人は魅力的な求人が多い!
この記事でも度々出てきましたが非公開求人とは、一般向けには公開されていない求人で、転職サイトによって登録すると見る事ができます。転職エージェント型の転職サイトが扱う求人の約8割は非公開求人といわれています。具体的な求人内容は、日本を代表する大手企業や幹部クラスの募集等があり、魅力的な求人が数多くあります。
また、非公開のため採用倍率も低くなっています。ただし注意点として、非公開求人では求められるレベルが高いことや情報収集がしにくい傾向があります。
非公開求人に興味がある方は、転職エージェント型の転職サイトを利用しましょう。
転職サイトは無料で使えるが一部有料サイトも
基本的に転職サイトは無料で使えるところが大多数です。その理由は、企業側から収入を得ているからです。前項で紹介したビズリーチなど、一部特別なプランとして有料で行ってい
る場合もあります。また有料でコーチングを行っている企業もあります。
会社にばれないようにするにはブロックが必要
働きながら転職活動をする場合、決まるまで報告できないので、周りにばれないか注意が必要です。会社にばれないためには、会社のメールアドレスを使ってはいけません。また、スカウト機能を利用する場合、今働いている会社をブロックする必要があります。スカウト機能では人事担当者が現職の会社名、職種、年齢、資格などを閲覧することができます。氏名や住所などの個人情報は人事担当者も閲覧できませんが、心配な方はブロックしておいた方が無難です。
未経験での転職は年齢制限に注意
「現職とは違う職業についてみたい」「今の仕事は向いていない」と思っていても、未経験での転職は厳しい場合があります。未経験歓迎などの求人は30歳まで等年齢制限が設けられていることが多々あるので注意が必要です。
まとめ
この記事では転職を考え中の方にお役立ていただける転職サイトの情報をまとめました。転職してから後悔する理由に「思っていた仕事と違った」「思っていた条件ではなかった」などといった自身の希望とのギャップがあげられます。事前準備や情報収集をしっかり行うことで、転職してよかったと思える会社に出会えることを祈っています。